〈2〉イメージチェンジを謀り、待ち合わせする
鏡越しにいつもの美容師さんと会話する。
彼は私の横髪を両手でそれぞれ
私はヘアカタログを見て
前髪も少し斜め気味で。
そのままワックスを付けてちょっと外ハネにしたり、ヘアアイロンで内に巻いたり、たまには結んでアップにしたり、いろいろ変えられる。
「基本ノーメイクだね。お肌も綺麗」と褒めてくれた。
「やってみたいけど美容部員さんがコワくて」と言ったら、「ココで試してみる?眉毛整えたり、メイクもやってるよ。結構
でも前から興味はあった。なんだか先輩も無関心気味だし、ココでちょっと雰囲気を変えてみようかな。
じゃあ担当が美人の女の人に変わって、アレコレと詳しく教えてもらいながら、結局ちょっと高くツイちゃったんだけど、ヘアスタイルも含めて別人のようになってしまって驚いた。
「ありがとうございましたーー!!」
と、2人の担当さんに見送られてお店を出た。
首から上だけかなり変わってしまったけど、その下はいつも通り。
ちょっと違う気がして、また自転車に乗ってショッピングモールまで、少し遠い距離だったけど行ってみた。
着いてからスマホを見たら、
社会人になってからなかなか会えないけど、何かあるとやっぱ話を聞いてほしいから、わりと連絡は取ってる。
今日はネタが2つもあった。
「ニコリャ!?」って、やっぱり驚くよね。
「パン屋さんで会えるっぽい」
「パン屋?行ってみたい!」
「今日は何してんの?」
「デート」「了解」
という流れ。いいな、相変わらず仲良さそう。
でもしばらくしたら、驚く顔のスタンプと、「由太も行ってみたいって。今どこ?」
と返信が来た。
ヤッター!久しぶりに2人と会える。
ケンカもしてみるもんだね。
ランチを一緒に食べる約束をして、時間までウロウロとお買い物をしていた。
そろそろ暖かくなってきたから、明るくて軽い素材のものもたくさん出ていた。
かわいいワンピースもある。
クツもどれもこれも欲しいものがあり過ぎて迷う~。
待ち合わせの館内地図のとこで、お店の写真を眺めて、どこがいいかなーとじっくり選んでいたら、聞き慣れた話し声が後ろを通りすぎた。
振り向くと瑶と由太がいて、「
だから手をあげて、「おーい!」と呼ぶと、2人の目線が私を2回通りすぎて、『!!』と目を見開いて驚いた顔になった。
そんな違うかなって、プッと笑う。
『茉千ーー!!』
2人で同じように、私を右端から左端までジロジロ見て、『うわー誰~?!』と声を
ずっと一緒に過ごしてると、双子みたいになってくるんだね。
こっちこそ、そこにいつも驚いてるよ。
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