第17話「闇に埋もれた学校の歴史」

隠された証拠

図書室の奥に続く薄暗い書架。

その静寂の中、莉子は慎重に手紙を握りしめながら前へ進んだ。

「証拠……何を示しているの?」

玲がじっと書架の奥を見つめる。

「過去の事件を記録した何かが、ここに残されているかもしれない。」

航汰が少し息をのむ。

「でも、この手紙を書いた人は、なぜ証拠を隠したんだ?」

莉子は考え込む。

そして手紙の最後の一文に目を向ける。

『過去を知る者は消え、しかし証拠はこの場所に残る。鍵は書架の裏——』

その瞬間、全員の視線が自然と書架の裏へと向かった。

玲が慎重に手を伸ばし、棚の奥に指をかける。そして——ガチッ。

「何かある……!」

微かに動く仕掛け。

そして、その奥に眠る 封印された資料 が露わになった——。


封印された資料

玲は慎重に手を伸ばし、奥の封印された資料を取り出した。

埃を被った古い表紙には、かすれた文字でこう記されていた——

『黎明学園極秘記録』

莉子の心臓が跳ねる。

「極秘記録……?」

玲は静かにページをめくる。

すると、中には過去の学校運営に関わる詳細な報告書が記されていた。

航汰が身を乗り出す。

「これ……開かずの図書室と関係してるのか?」

莉子は注意深く文字を追った。すると、一つの気になる文が目に飛び込んできた——

『蔵書の一部は極秘扱いとなり、封印措置が取られた。関係者の承認なしに閲覧不可』

玲は沈黙しながら目を細めた。

「つまり、過去に学校の何かを隠そうとした……そして、その記録が今もここに眠っている。」

航汰は資料の隅を指差した。

「ここ、名前がある……誰の?」

莉子は慎重にページをめくる。

そして、そこには意外な名前が記されていた——

『朝霧家』

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