景色の中で、忘れられないものたち【短歌集】

紅夜チャンプル

1. 初夏ひかる

初夏ひかる


まぶしき川を


見やりつつ


えにしを渡る


人の背を追う





※※※




初夏の陽射しにきらめく川を、少し離れた場所から静かに見つめていた。その川には橋がかかり、人々が何気なく行き交っていく。


橋を渡る人々の後ろ姿に、かつての大切な人の面影を重ね、縁を思い返す。その人との縁に感謝しながら自分は今を生きている。

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