第8話 五歳

侵攻歴二十七年十月二日



三歳の誕生日から約二年と言う時間が経過した。

この二年はいろんなことがあった。マジでいろいろあった。

今から一つずつ解説しようと思う。



 まず楓が二歳になった。お父さんへの態度は…まあ少しマシになった。具体的には近づいて話しかけても泣かれる事は無くなった。

 お父さんは、大きな一歩と言っていたけど個人的には、好感度マイナスからゼロになっただけだと思う。

 楓は、お父さんが苦手だからか、分からない事があったら、僕かお母さんの所に聞きに来るようになった。





 そして家族が増えた、双子の男の子と女の子だ。名前は女の子が四条椿しじょうつばき、男の子の方は四条牡丹しじょうぼたんになった。

 双子だが、椿の方が誕生日が一日早い。椿は四月三十日の夜十一時ごろに、牡丹は五月一日の早朝の五時ごろに生まれた。二人は今一歳半だが、お父さんになついていて今はお父さんの体を上っている。服はクシャクシャだ。絶対、後でお母さんに怒られるだろう。それでも「子供がかまってくれてうれしい」とのことだ。

それでいいのか、マイファザー


あと、親族で両親以外に唯一生きているお爺ちゃんとお婆さんに会う事が出来た。今年の一月、急に京都に行くわよと言われてお母さんと楓と一緒に行ってきた。

椿と牡丹はまだ小さかったのでお父さんと家で留守番をしている。



◇ ◇ ◇



「ようこそお越しくださいました。…さて、桜お嬢様そちらが?」


「はい長男の蓮と次男の楓です。今回は下の子たちはまだ小さいので遠慮させていただきました」


「そうですか。旦那様がお待ちです、中へどうぞ」


 そういって先に進む執事服のおじいさん

 ついて行って門をくぐるとそこには前世庶民からすれば考えられないほどの

豪邸がたっていた。

 その豪邸の中庭に竹が水の重さで石にぶつかり、反動で元の位置に戻る

かぽ~んとなるがあった。前世でも気になっていたが、あれの正式な名称って何なんだろう?…と、そんなことを考えているうちに母屋?についた。

 あと余所行きのお母さんの姿を見て衝撃を受けた。家ではあんなにゆっくりと会話しているのに普通のスピードで会話していてびっくりした。



屋敷の中は、日本の歴史ある建物特有の雰囲気を残しながらも使いやすいよう所々改装してあった。内装を見ていたらお母さんが急にある扉の前で立ち止まった。

どうやらここが目的地のようだ。案内してくれた執事服のおじいさんが扉を開けてくれたので、お母さんと楓と一緒に中に入る。


そこには元気そうな50~60くらいに見える男女が待っていた


「おぉ来たか、初めまして、儂の名前は四条柊一郎しじょうしゅういちろう君たちのおじいちゃんだ。でこっちが」


四条久美子しじょうくみこあなたたちのおばあちゃんよ」


「蓮たちは、生まれてから一回も会ってないから、分からないかも知れないけど、

あなた達のおじいちゃんとおばあちゃんよ。」


 急に紹介されたのでよくわからないが一応、楓と一緒に僕も自己紹介をしておこう


「蓮です。今年五歳になりますこっちが弟の楓です。楓」


「楓です。今年三歳ですよろしくおねがい˝っ」


あ~緊張で舌嚙んじゃったか。わかるよ。生まれてから一回も会ってない人。

つまり、ほぼ知らない人だからね。僕も、前世のサラリーマン時代を経験してなかったら、緊張でガチガチだったと思うから…

誰も話さない為、シーンと静まり返った空気。どうすんの?これ…

助けてマイマザー。そんな事を考えていると…


「お茶の用意ができました」


案内してくれた執事のおじいさんが、お茶を持ってきてくれた。ナイスタイミング

そうして、ようやく空気が変わり、会話が再開した。

そして、難しい話になった


「そう言えば!蓮は二年後、楓は四年後に固有を授かるわけだが…は決めておるのか?なんでも、神殿の建築費が馬鹿にならんとかで裂け目が集中している所を中心に作っているらしい。

 関東には、裂け目が少ないのもあって、儀式ができる場所のあまりないだろうし、この際こっちで儀式をせんか?最悪をわが家に呼べば良い。こっちに来て固有の鑑定をする気は無いか?」


「お父さん!そう言って蓮たちを京都の固有学園の方に通わせる気でしょ?

あんな危ない場所に生かせるわけないでしょ!」


「そうは言うがの、両親のお前達は二人とも固有持ちじゃないか。

そうなると八割の確率で子供たちも固有持ちだ。子供たちが固有持ちの可能性が高いならをどうするかと言う話になってくる。義務をするなら教育体制の整ったこっちの方が良いだろう?それに、もし何かに巻き込まれても関東だと護衛を付けるしかないが、こちらならば、ある程度の事はどうとでもできる。

人の嫉妬は恐ろしいものだ。特に、中途半端に力を持つ者が一番恐ろしい、関東にはそんな奴が沢山いる。そんな場所に孫を居させたくない。

こっちの奴は裂け目の対処で忙しいから、馬鹿をやる奴は関東に比べて少ない。

どうする?その地域の裂け目が危険でも、AやSクラスのモンスターが三十や四十

来ない限りどうにかなる此処と、裂け目は少ないが、そのせいか油断し、実力が中途半端な奴が多く、馬鹿な奴もいて、最早裂け目から出てくるモンスターより人間の方が恐ろしい関東。桜、お前はどうする?」


おかあさんは、苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべた人の嫉妬や、恨みが怖いのは知っている。何故って?おいおい、俺の前世の死因を思い出してくれよ。

それにしても、義務と言うのは何だろう?今度聞いてみようと思う。

お母さんが考え始めて、数分が経過した。

そして、表情が戻ったかと思うと、僕と楓の方を向きこういった


「さっきまでの会話を聞いてあなた達はどうしたい?

お母さん怒らないから、素直に話してみて」



その言葉を聞いて僕は言った


「楓と相談させて」と



んー…むずかしいことは、ぼくわかんな~い


――――――――――――――――――――――――――――――――


高ランクの固有持ちの義務について


A、Sランクの固有を持ったものは

最低、3650日間、裂け目の攻略をしなければならない


お爺ちゃんが言っていた義務についてはこれの事です

学園に通うとこれの内の半分ほどを比較的安全な環境で終えられるため

お爺ちゃんは完全に善意で言ってます



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