第02話:新たな出会い

前回のあらすじ

当時16歳だった俺は海外研修に行く途中飛行機が墜落した。死ぬ運命だったはずなのに、別の人間に生まれ変わっていた。そこから新たな恋愛ストーリーを築いていく。


 受験のために猛勉強した結果、無事に偏差値60ぐらいの男女共学の中高一貫校に合格した。しかも一発で。これから、新しく始まる学校生活、楽しみだな〜って思ってたら、クラスの男子に「お前気になってる人とかいないのかよ〜?」「タイプ教えろよ。」なんて言われたから、おれは正直に話した。「髪が長くて、可愛くて、頭の良さは気にしない、全員に優しくしてくれる人、話題に乗ってくれる人。かな。」って言ったら、「そんなやついないだろ」って馬鹿にされた。でも隣の席の子はなんか良さそうだし、話しやすいような気がした。まだ話してもいないのに隣の席の女の子に一目惚れしてしまった。その子の周りには人が全くたかっていなかった。しかも周りはみんな友達になろうとか言ってた。『なんだか俺と隣の席の子だけ取り残されてるような。前世のことを考えると、もう無理かもなと最初から思ってしまった。まだ入学したばっかりなのに。彼女なんていなかったし、最初の方は緊張して、女子なんかに話しかけられなかったからな。まともに、女友達なんかいなかったな。』だからここで話そうと思った。


 しかし急にそっちの方から話しかけてきた。「LINE交換しない?」なんて言われてしまった。話す前にそんな事言われたら、『もっと惚れちゃうよ』なんて思ってぼーっとしてたら、「駄目なの?」って言われちゃったから、「いや良いよ、全然。新しいクラスに緊張しちゃってぼーっとしてた。」なんて言ってあげた。彼女の名前は、『萌』というらしい。萌はニッコリと笑って「よろしくね!」って言って、俺の手を握った。このとき、自分は彼女と付き合えるなんて想定していなかった。でもなんとなくいけるんじゃないかとも思ってもいた。


 数週間後、俺は熱が出てしまい、しばらく学校を休むことになった。その間、クラスでは今度歓迎会をやるから、その準備や役を決めているそうだ。萌はクラスからの人気が高く、何人かの男子は萌を狙っていた。だからその男子たちは王様をやろうとしていた。だけど、萌はその意見に従うことなく、俺を王様役にしてほしいと言ってきたみたいだ。そこでクラスメイトたちと俺へのサプライズとして、計画を進めた。


 数日後、俺はようやく回復してクラスメイトの男子から台本の書かれたリンクをもらった。そこから毎日萌と練習した。それに連れて、俺の萌に対する好感度が急上昇した。家で練習した方が良いんじゃないって言ったら、歓迎会の後に後夜祭を家でやるから「そのときに行こう。連れていってあげるから。」って言われたので、「楽しみにしてるね。」って言ってあげた。

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