ブック×ノベル

バールのようなもの

第1話 ラノベを愛せ

 ライトノベル。それは、青年たちの悶々とした欲求を解決したり、どこまでも限界に挑戦したり、熱い心を燃やさせる本

 そしてこの物語は、ラノベのための、人間とライトノベル賛歌である



「はっ!」

 黒髪の青年が顔をあげる。突然だが、彼は今生命の危機に瀕している。

 身体にのしかかる、圧倒的な重量。そして、目の前に広がる手頃なサイズの紙の束。

 しかし、身体もあまりの重さに耐えられそうもない。

 そして、腹が減っている。

 つまるところ、生命の危機とは空腹である。

 この頃三日間くらい何も食べてないような気がする。いや、食べていない。事実として腹に一切合切何もかも入れてないのだ。

 それも全てライトノベルを読み切るため。積み本は一週間以内に消化。それこそが彼のモットー。まあ、そのおかげで飯も食わずに命の危機に瀕しているのだ、バカ以外の言葉は見つからない。

 そんな彼の名は、軽本進太郎かるもとしんたろう。本作の主人公である。


「えーと…」

 圧迫され続ける体をどうにか動かしスマホを見る。こっちが何をしていたか見透かしたように、ただ一件の着信。

『今からそっち行くから動くな』

 ただ一人のバイト仲間であり、親友。彼の唯一の友達だった。

「やべえな…」

 流石にあいつが来るまで厳しいかもしれない。そう思い始めた。

 肋が軋みはじめる。限界はすでに近い。水分不足も手伝って、意識も朦朧としてきた。ゆらめく視界、漂白されていく脳内。走馬灯も見ることなく意識がまどろみ、永遠に目覚めることのない二度寝に落ちてゆく。

 

 その時

「おーい。死んでないかぁー」

 救世主の声がした。

「うわー。流石にこれは死んでるだろ。見つけたら突いてみるか」

 親友もとい、救世主もとい、栗色髪の好青年は、散らばるライトノベルを丁寧に掻き分け、進太郎を見つけ出す。

「死んでるかー?」

 進太郎をつつき声をかける。どうやら生死の確認らしい。

 懐からペットボトルを取り出し、キャップを開ける。

 そしてその中身をそっと、壊れ物でも扱うかのように進太郎の頭へぶちまける。

 中身は水。ミネラルウォーター。外の空気を孕むことなく懐で温められた水は少し生ぬるい。

「っ!」

「あ、息を吹き返した」

 飛び起きる進太郎。水滴が周囲へ飛び散るが、事前に避けられていたため本にかかることはなかった。

 辺りを見回すと本の壁と、日用品が散らばった机。

 どう考えても自分の部屋。

「はぁ。来ないと思ったら、やっぱりこうだよ。」

「あ、ああ。ヒナタか。いつも悪いな」

 ヒナタと呼ばれた好青年は、苦笑しながら答える

「毎月死にかけてる友達の世話も大変だよ」

 当たり前である。

「とりあえず、何日食べてない?」

「あー。多分3日」

「はぁ。仕方ない。ラーメン食いに行こう」

「わかった」

 肩を貸してもらいなんとか立つ進太郎。足を負傷したかのようなヨロヨロの立ち姿はまさに生まれたての子鹿。

 人の手を借りないと動けない哀れな人間は、アパートの一室をでる。


 アパートから少し歩くと、いつものラーメン屋が見えてくる。しかし、今の栄養失調状態では残念ながらその少しすらも長距離に変わる。

「お前…。読む本あったの?」

「作者に許可とって単行本にまとめたweb小説を読み直してたんだよ」

「お前やっぱバカだろ」

 友人の修羅のような所業を弾き飛ばしつつ、のれんをくぐる。

「いらっしゃいませー」

「おやっさん。久しぶり」

「おお。もうそろそろ来る頃だと思ったよ。ラーメン大盛りでいいかい?」

「もちろんさ」

 常連らしい会話を繰り広げつつ、彼らは着席する。すでに進太郎のライフはほぼゼロ。

「水を……」

 もはや砂漠を歩いてきたのかと錯覚するほどの喉の乾き様に思わず声が出る。

「はいよ」

 出された水を飲む。先程まで冷たかった水が喉を通った瞬間に心地よい暑さになり、食道を通り抜けてゆく。川の流れのような水が喉を潤し、一時的な快楽にも近い安寧を手にする。

「はい。おまたせ」

 薄れかけていた意識も段々と輪郭を取り戻し始めたところに、店主からラーメンが提供される。濃い豚骨スープの匂いが鼻腔をくすぐり、自然と視線がラーメンの方に寄せられていく。細い麺と白く濁ったスープが絡み合い、それを引き立てるように海苔や卵、チャーシューが高貴に、豪快に飾り付けられている。

 ラーメンを視認した瞬間、これまで散々鼻腔に納め続けたいたはずの匂いがさらに充満する。それと同時に、食欲が高まってゆき無意識に備え付けの割り箸へと手が伸びる。

「......いただきます」

 宣言し、麺をすする。昔なじみの店であり、味もそう変わらなかったが、空腹が最高のスパイスとはよく言うもので、前回、前々回来たときよりも、豚骨スープの濃厚さが、麺の心地よさが、引き立てるチャーシューやたまごの整いようが強く美麗に感じられた。


「ごちそうさまでした」

 ラーメンを食べ終え、会計を済ませ、店を出る。

「いやー。死ぬかと思った」

「当たり前でしょ。あの状態で本に埋もれて3日間何も食べてないんじゃそうなるよ。禄に水も飲んでないんでしょ?」

「失礼な。飲んださ。.....最初だけ」

「毎月取る有給ぜんぶこんな感じゃん。お前いつか死ぬよ。そう遠くないうちに」

 男性とも女性とも言いきれない美しい声で進太郎を咎めるヒナタ。古くからの友人である進太郎に対しては、たぶん枷が外れたらこうなるだろうな~ということを薄々感じてはいたので、特段ビビることはない。

「またポケットにラノベ入れてんのか」

「いいだろ、入るんだから。それに、何かの時に守ってくれるかもしれない」

 他愛もない会話をしつつ、歩いていく

「そういや、なんでそんなラノベ好きなの?」

「なんでってお前。軽く読めながらも、あまり難しい表現をせず、堅苦しい印象を残さず心に大きく残るようなストーリーがあるんだぜ?それに、戦闘シーンだって、暑い情景と、主人公の心が最高だ。なによりたくさんの続刊がでることで、より主人公や、周りの人々を知れるし、愛着も湧く。一シリーズ読み切ったあとには、誰かの人生を見届けたような気分になるんだ。俺はそれが好きなんだよ」

 なんどめかわからない説明をする。それを聞くヒナタもどこか楽しそうだった。

 

車通りの多い大通りを過ぎ、いよいよ二人は住宅街へ入っていく。春の暑いとも寒いともいえない、温くも心地よい風が、二人の頬を撫でる。

 その風に誘われるように、目の前には古いとも新しいとも言えない普通の本屋があった。

「てんちょー。連れてきたよ」

「ん?ああ。生きてたんだ」

 低くもどこか安心感を覚える声で店長と呼ばれた女性は、冷徹とも言える言葉を吐く。

 茶髪を方まで伸ばし、スタイルの良い体にエプロンをかけている美女とも美少女とも取れるその女性は、にこり微笑みこういった。

「いやー、生きててよかった。労働力は欲しいからね。生きてるんならさっさと、着替えて労働したまえ」

 妙に茶化した口調で進太郎にそう伝えた。ある意味の業務命令。

「それとヒナタ」

「はい?」

「私のことは店長じゃなくて、桐木きりのきお姉ちゃんって読んで欲しいな☆」

「さいですか」

 様子のおかしい店長の発現を無視し、店の準備を始めるヒナタ。

 そんなヒナタをムスッとした顔で見つめる彼女の名は、桐木雪加きりのきせつか。正真正銘、進太郎たちが正社員として働く本屋「ブッコフ」の店主である。


「あれ?ラノベの数減った?」

 ラノベコーナーの整備をしながら進太郎が呟く。進太郎の情熱もとい進言で近所では類を見ないほどの大きさとなったラノベコーナーだ。もちろん、かなりの数ラノベがある。

「さあ?お前が言うならそうなんだろう」

 わからないけどそうなんだろうという顔でヒナタが答える。棚一列一列に二人はきれいに本を並べていく。

 ちなみに進太郎はここにあるラノベの冊数と種類、ここにはおいてないけど、ここにおいてある作家と関係のあるラノベをすべて覚えている。

 なので休み明けでも何冊売れたかなどはすぐわかってしまう

「うーん。やっぱ減ってるな」

「というと?」

「ほら、この「魔王と勇者は支配したい」とか、いつもなら3冊くらい入るんだが、今じゃ1冊だ」

 件の本を手に取り、説明する。美少女と主人公らしき青年が手を取り合っている表紙が蛍光灯の光を反射し、光って見える。

「今回はあまり刷ってないんじゃないか?」

「そうかな....そうかも.....」

 しかし、進太郎の胸にはまだ疑問が残り続ける

「そういや、その本、おもしろいの?」

「ああ、めちゃくちゃ面白いよ。基本的にすれ違ってる勇者と魔王がイチャイチャしてる作品なんだけど、時折見せる長年の友もしくは夫婦とも言える二人の共闘が熱いんだ。最終巻もイチャイチャしっぱなしでおもしろかったよ」

「ほーん。買ってみようかな」

「いいんじゃないか?お前こういうの好きだろ?」

「ご明察」


「進太郎ー。レジお願い」

 駄弁りにふけっていたら、店長から声がかかる

「了解です」

 進太郎はレジへでる。

 ちょうどよく、客が来た。艶のある白髪をショートカットにした美しくも可愛らしい進太郎と同い年くらいの少女。

 彼には見覚えがあった。

「サキさん。久しぶり」

「お久しぶりです。進太郎さん」

 進太郎にかわいらしい微笑みを向ける少女の名は作本さくもとサキ。この本屋に通い詰める正真正銘のラノベ作家。作風は王道ファンタジーで、色恋などが含まれているので男女双方からの人気が高い。


「私の新作「勇者はすべてを救いたい」、読みましたか?」

「もちろん。おもしろかったよ」

「ありがとございます。それで、どうでしたか?」

 あまり顔色を変えずに、抑揚も少ないが、少し弾んだ声で進太郎との会話をつづける。ほんの少し、僅かばかりに顔を赤らめ、進太郎に聞く

「その、恋愛シーンとか」

「恋愛シーンか....。俺はそういうのしたことないからよくわかんないけど、もし恋をしたらこんな感じなんだろうなってのが伝わってきたよ。あとヒロインかわいい」

「ありがとうございます。ヒロインを私モチーフにしたかいがありました」

「まじかよ」

「あの、他にはどんなところが」

「うーん。やっぱりカイリの覚醒シーンかな、ワクワクしたよ」

 ふと、進太郎はあることが気になった。だから彼女に聞くことにした。

「なんか、ラノベの数減ってる気がしない?」

「うーん。私は店側じゃないのでよくわかりませんが、きっとあなたがそういうのならそうなんでしょう」

 ヒナタと同じことを言った。


 ふと、首筋にぬるいものを感じる。

「ん?」

「どうしました?」

 それも気のせいかと思い、進太郎はなんでもないと彼女に答える。

「ところで、おすすめのライトノベルってありますか?」

「あるよ。最近だとこれかな「君とお前で行く異世界救済作業」。主人公がそっけないけど結構いいやつで面白いよ。ストーリーは女友達二人と一緒に滅びゆく異世界を救うって話。」

「なるほど、ならそれを一冊」

 モワッとした、湯気のようなものを今度は身体中に感じる。

 これは気の所為ではない。直感と感覚がすべてを告げている。それにはただごとではないという危機感も混じっていた。

「ごめん。ちょっとまってて」

「え?あのどこへ....」

 

 進太郎は店の外へ出てみた。

 そして、そこで繰り広げられる光景に絶句していた。

「どうしたんですか.....ってなんですか....これは」

 目前に広がるは、燃え盛る住宅街。開けた交差点と道路のあちこちに火がついており、災害と謂うにも生ぬるい惨劇を繰り広げていた。そして、その中央にいるのは消防士の姿を歪めに歪め、もとが何かをモチーフとしてなんとか知らせるような姿をした人型。

 謂うなれば、怪人だった。

「ヒィーッヒッヒ。すべて燃やすでありますよ!」

 渦中の怪人は炎の海を作りだし、街を破壊、蹂躙し尽くしていた。

 逃げ惑う人々。どこに行けばいいか右往左往する人々。

 濁流のような人間が、皮肉にも地獄演出を飾り立てていた。

 それらに共通するのは、恐怖に支配されているということ。

「っ!とりあえず店内へ!」

 幸いにも、この店は見つかってない。今ならまだ間に合う。

「ヒナタ!外が危ない!今すぐここを施錠しろ!」

「もうやってる!」

 ヒナタも外の惨劇を見たのか、必死に店内を駆け回っている。

「サキさん。とりあえず、ここに身を隠しておいてくれ。たぶんまだ、安全」

 爆発が起こる。火柱が上がる。

「一体どこのどいつだ。こんなことしたのは」

「さあね」

 独り言にヒナタが答える。

 その時、声が響く。

「ヒィーハァーッ!!!もっとライトノベルを燃やすでありますよォーッ!!!!」

 その声は、進太郎の耳にまで届いた。

「おい。今なんて言った?」

「進太郎?正気かお前?」

 外に出ようとする進太郎を、止めるヒナタ。当たり前の行動。友として、一人の友を守るための行動。だが、その願いも虚しく、進太郎は歩みを止めない。

「おい、いくらあんな言葉が聞こえたからって行くなよ!死ぬぞ!」

「死んだら骨くらいは拾っておいてくれ」

「はあ!?」

 進太郎は、店を飛び出し去っていった。

「あ、私も!」

「ちょ!?作本さん!?」

 サキも飛び出していき、一人ぽつんのと残される。

 恐怖と心配の一瞬の逡巡。

「ああ!もう!仕方ないなあ!」

 ヒナタはお気に入りの帽子を被り、店を飛び出して行った


 その瞬間だった。ひらひら舞い降りる、焼け焦げた紙片を見たのは。

「これは...」

 それは、進太郎だからわかる、紙片。もとが何だったのかわかる紙片。

 幾度となく、ライトノベルを集め、読み、愛し続けたからこそわかる紙片。

「「魔王と勇者は支配したい」.....」

 紙片を拾い、もととなるタイトルを言い当てる。

「「君とお前でいく異世界救済作業」......」

 彼の歩みは止まらず、炎の中心、怪人のもとへとまっすぐ歩いていく。

「誰でありますか?燃やされたくなければ、ライトノベルを持ってくるか逃げるでありますよ?」

 嘲笑と忠告を込めた言葉を進太郎に投げかける。

 炎渦巻く、地獄のさなか、一片の紙片をまだ拾い続ける

「「君に輝く冠位」......」

 ゆっくりと、しかしまっすぐに怪人へと足を止めずに拾い進み続ける。

「「勇者はすべてを救いたい」.......」

 怪人もこれはやばいと感じたのか後ずさる。

「早く何処かへ行くでありますよ。さもなければ燃やしちゃうもんねー」

 足がついに止まる。

 顔を上げ、怪人を睨みつけ、問い詰める。

「お前か?」

 殺気と怒気が入り交じるのではなく、純粋にそこに存在している。誰もがそう感じるような雰囲気の中、彼はもう一度問う。

「これを燃やしたのは、お前か?」

「もちろんであります。俺は消防小説怪人、ファイヤノベル。この世界のライトノベルを消しに来たであります」

 進太郎の怒りは頂点へ達した。

「貴様.....!」

 拳を振るう。だが、常人では傷つけられないほどの強靭な装甲を持つ怪人には一切のダメージがない。

「.......ヒィーッヒッヒヒ!!!!。なにかと思えばその程度の攻撃!!!そんな弱い攻撃で俺を傷つけられるわけないでありますよ!!!!!」

 振り払われ、手頃な壁まで吹き飛ばされる進太郎。

 あまりの痛みに気を失いそうになるが怒りでなんとか持ちこたえる。


 身体を持ち直し、もう一度怪人のもとへ向かう。

「なんでありますか。貴様はただの雑魚。意味はないでありますよ?無駄な抵抗は辞めるであります」

 次は蹴り。びくともしない。

 本が燃え、炎が激しくなる。

「ふんっ!!」

 突き飛ばされる。だが、今回はなんとかその場で踏みとどまった。

 ぼろぼろな身体でもう一度、攻撃を試みる。

「ウザイでありますよ!もう!」

 主砲のようなものが容赦なく向けられ、弾が放たれようとする。

 そして、その弾は容赦なく、進太郎に突き刺さる。

「進太郎さん!」

 見に来てしまっていた、サキが思わず声を上げる。

「また、来やがったでありますか....。めんどくさい、まとめて死ぬであります!」

 サキにも主砲が向けられるその時、ファイヤノベルに衝撃が走る。

 それは、ダメージ。不意なる方向からあたった瓦礫からのダメージ。雑魚と言った青年が与えたダメージ。

「貴様ァッ!!!!雑魚の分際でェェェ!!!!!」

 進太郎は立ち上がり、叫ぶ

「ああそうだ。俺は雑魚だ。だけどな!好きなもの燃やされて立ち向かわないわけじゃねえんだよ!!!!」

 

 そう叫んだ瞬間、右腕に熱いものが宿る。

「ここまで燃やされてしまったラノベは俺がどうにかしよう.....」

 右腕を胸の前に持ってくる

「どうするつもりだ....?」

 ファイヤノベルは警戒しているのか、動かない。

「再編!!!!」

[カバートーター!!!]

 右腕は紙片をまとい、一つのブレスレットと篭手をあわせたような形の機会を作り出す。

 中央にはブックカバーのような覆いがついており、周りはメカニカルな装飾と形をしている。

 左手にも炎と燃える紙が集まり、カードを作り出す。そのカードのデザインは何よりも彼が読み込んだたくさんのライトノベルの要素を取り込み調和したように、美少女と青年と仮面をつけたヒーローが描かれている

「なんでありますか!それは!」

「さあな」

 心の赴くままに、ラノベを愛するこころのままに、彼はカードをカバートーターへ差し込む。

[ノベルセット!]

 重厚で軽快で、勢いの良い音楽が鳴り響く。

 炎が点火し、守るように展開される。

「リードチェンジ!」

 ブックカバーの覆いを取り、表紙を顕現させる。

 カバートーターは赤く輝き、炎を纏う

[READ GO!!!!]

 熱く炎を灯した紙片が体を包み、再編するかの如く、炎となっていく。

 そして、包まれた炎が一閃され、姿が現れる

 

 胸には燃え盛るようなエンブレム。そして、炎を複眼に象った仮面。

 赤を基調にし、黒のインナーをのぞかせるその姿は、

 

 ヒーローだった

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