君のために。御宅が超人にする世界

@HOMOkyun

　　”フー”自分らの髪を攫う、ひんやりとした風の感覚に、目を細められ、あまりにもの経験を経たなと、漠然とした思いを、抱えて黒い髪の少年は、ぼんやりと臀部を乗せた、淡いコーヒー色のベンチを見下ろし、気を引く白いワンピースを着こなし、彼女の繊細な太股を守って貰った、白い髪の少女の、呆然と白皙の両手を握り、冷たい風に苛まれるせいで、ピンク色に、染め上げられる指先を、温めるように、軽く息を吐き出す姿に、心の奥をくすぐられ、軽く笑ってみる少年。ギャレー

　　まったりと長いポニーテールをした彼女の顔を、映し出す黄色の眼を、酷く綺麗で、安心感を覚る青空のもとで、雲を突き抜ける程に、大きく思える淡い青色の粒を放つ真っ白な柱の、海原で佇んだ姿と、隣りにいる彼女を、軽く意識し、微笑まずには、いられない彼は、丁寧に目を瞑る。

　　ぼんやりと酷く幸せな表情を浮かべる、少年と少女の携帯画面に、封じられた姿に目を、細められる気がし、二人の会話しないのに、酷く愛し合う一枚の写真に、心の奥を癒される気分になる、青色の蝶々が刺繍されてた、淡い黄色のスーツを着こなした初老の男性は、軽く鼻翼に力を込め、まったりと左手をコーヒー色の机の上で、寝込んだ、大き目の葉っぱに隠された、ピンク色の兎に守られた携帯電話の、使い古されたカーバに、微かに皺が生えた左手で触れ、丁寧に臀部を、守ってくれる回転椅子を意識し、二人の幸せな瞬間に、止められた写真に、微笑む彼はぽつりと渇いた、ピンク色の唇を開ける、「お幸せにな。」

　　”トントンー”忽然、右側から、聞こえる控えめのノックの音に、眉毛を上げられた初老の男性は、コーヒー色ドアに一瞥し、眉をひそめた彼は、軽く左手を唇に付け、咳払いをする、「コホン、」厳かな表情を浮かぶ彼は、横目でドアを見て、真面目な声を上げる、「入ってよし。」軽く両手を回転椅子の取っ手に付け、まったりと体を回転椅子を頼って、目線を引く、壁に掛けられたテレビ画面に、表示されてた白の糸の群れと、白い花園で羽ばたく青色の蝶に、目を向く初老の男性は、嬉しく口元を上げ、テレビを見つめる。

　　「ふん…」軽く鼻で息を吐き出し、ぼんやりと右手にあるコップを握り、初老の男性が両手を、太股に付け、前のめりになる姿勢を見つめ、くいと自身の鼻梁にかけた眼鏡を押す秘書は目を半開きし、彼に不満を強く抱く現在に、気を付け、テレビ画面から視線を離れたくない自分と、テレビを猛ペースで交互に、見る初老の男性は、阿保じゃないかなと思い、子供みたいな彼の仕草に、怒れない気がし、初老の男性の隣りに近づく秘書は、ゆっくりと右手にあるコップを、軽く机に置き、横目で初老の男性が見つめるテレビに一瞥し、輝く真っ白な髪が、スポットライトに、照らされる少女の、嬉々として耳を癒す効果が、あるんじゃないかと、歌い声と繊細な首筋に、見惚れる秘書。

　　ふわりと靡かせる真っ白な髪は、黒い背景の飾られ、見てる人々の心を奪う少女は、揺るぎない視線を前方に向け、燦爛とした笑みと大空を連想する透き通る声、凛とした顔立ちとスポットライトに、照らされる青い瞳は、ステージの下にいる観客を映し出し、微笑む。

　　「皆～！」瞬く間に舞台下で熱気を放つ人々を、虜にする少女、愉快な思いに身を委ね、楽しく歌い声を上げ、キラキラとスポットライトに照らされる髪を気にせずに、軽くステップを踏む足を包む、淡い青色の光を放つ白いショーツを感じ、夜空に輝く星の如くマフラーを付け、繊細なる横顔に沿い、汗ばむ額にくっつく前髪を、快く思ない彼女、迷わずに顎を斜め上に振り、強烈なる雰囲気を醸し出す観客に、不敵な笑みを浮かべ、遠くで自分を見守る眼鏡をかけた、黒髪の男性の黄色の瞳を指差す彼女、「お尻ぺんぺんする刑に処するぞ！」

　　元気に満ち溢れる声に心を惹かれ、白皙の肌にくっつく汗の眩いスポットライトの下で光り、自分に話しかける、生き生きとする真っ白な髪の少女の潤む青色の瞳が、誇らしく思える初老の男性、「ぺんぺんちゃんね…」少女の頑張り姿につられ、口元を上げる初老の男性は強く頷き、少女の燦爛とした笑みに見惚れる、「ふん…」

　　「また見てたのですか？」初老の男性の隣りで佇む秘書は、左手を背中に当て横目で、テレビに視線を奪われる初老の男性を見る、全身全霊をかけ、白い髪の少女のパフォーマンスを、楽しむ初老の男性の返事しない現在に、苦笑いする秘書は、チラッとテレビを占拠する白い髪の少女の、酷く輝く姿に目線を向き、「凄いね、利佳（りか）ちゃんは。」

　　秘書が自分をからかい、極めて当たり前の一言に、口元が軽くくすぐられ、上げられる初老の男性は、腕を組み自慢し、軽く顎を上げ、胸を張る、「当たり前だろう。」嬉しく口元を上げ、秘書が可愛い娘に、興味を持つ姿に笑い、嬉々として彼に娘を、紹介する彼は胸元を向け、軽く右手の人差し指を立てる初老の男性、「私の娘だぞ。」憂いに満ちる視線を地面に向く彼に苦笑いする秘書、「心配なんですかね？サイン会でしかね。」

　　激昂になる初老の男性は、相手の一言に、心臓が強く胸の奥を過る不安に、握り潰され、ごくりと固唾を飲み込んだ彼は、元気を失い、悲しく眉をひそめ、弱る声をを上げる、「まぁな…」悔しく強く歯を噛んだ初老の男性は、脳内を過る男性の手の甲にある、百足の如く傷跡に悲しまされ、切なげに鼻を啜り、ぽつりと呟いき、「花松の奴…」ぼんやりと柔らかい絨毯を踏む秘書が履いた、黒いシルエットに頭を踏み潰された、猿ぐつわの柄に戸惑い、シュールなデザインをしたものだよなと、相手の靴に一瞥する初老の男性は呟く、「今度は左手まで傷を負わないことを祈る所さ。」