誰かの隣にいる時より、終わってしまった名残を歌に残すのが上手い方です。>ふたつ買いふたりで飲んでそのあとに花瓶となったあなたのコップ>「好きだった」そんな過去形よりもまだ押し花の方があざやかだった>花筏 積もる夕べの側溝にどこかの春が滞ってる上記の3つが個人的にエモすぎて何度も読み返しにきてしまいます。概要欄に「初心者です」とありますが、絶対初心者の方じゃないですよね!?歌集としてまとめて出していただいたら手元に残しておきたいくらい好きです。
いろいろなシチュエーションが考えられるのですが、描かれていない部分も含めて濃縮されたエモにより、関係性が際立つ美しい短歌です。後ろ暗い関係の恋でもいいし、ダイエット中の友人でもいい、とにかく秘密を共有し、共犯関係にあるというエモを感じられる一首です。