第50話:#名乗った瞬間に負けフラグ――ダルケムと魔力コア爆破大作戦
闇はさらに膨れ上がり、光の精霊たちを圧倒しはじめる――
闇が渦を巻き、何かが実体化を始めていた。
ヨミがボソッと呟く。
「……出てきたら絶対名前名乗るタイプだ、これ」
ティナ「絶対自分で名乗るよね、こういう奴って」
闇の中心が蠢き、古代ネクロマンサーがゆっくりと“形”を持ちはじめる――
「ふふふ……何千年ぶりかしら。実体化を果たしたわ、ありがと。
ダルケム・レヴェルクの名を、再び現世に響き渡らせる!」
ダルケムは血で床に刻印を描く。
瞬く間に床から無数のアンデッドが湧き出した。
「こんなの一人の術者が呼べる数じゃない……!」
ザラが呻く。
「それでも復活させちまったもんは倒すしかねえ!」
レイスは剣を振るい、次々とアンデッドをなぎ倒していく。
だが、倒したアンデッドからさらに新たなアンデッドが湧き出し、
死の連鎖が始まっていた。
「レイス、下がって!下手に斬れば増えるだけよ!」
ザラが叫ぶ。
ヨミは魔力の流れを読み取り、絶句する。
「……これ、SNSの“負のエネルギー”がダルケムの魔力源になってる。
魔力の流れが、情報の波みたいに渦巻いてる!」
「SNSを切れば、奴の供給も止まるってことか?」
「……でも、どうやって……」
ティナが勢いよく手を挙げた。
「はーい、はい!SNS繋がらなくすればいいんでしょ?実験でやったことあるよ。
爺ちゃんにめっちゃ怒られたけど!」
ヨミが食いつく。「どうやるの?」
「マナコンソールの魔力コア、限界まで圧縮させると臨界点で爆発!
その時は街中の魔力ネットワークが10分止まったよ!」
「……やるしかないか!」
その返事を聞くやいなや、
ティナはヨミのポーチをガサゴソ、マナコンソールを引っ張り出す。
「え、ちょ、ティナちゃん!? それ私の、ローン残ってるんだけど――」
カーンカーン!
ティナが躊躇なくレンチでマナコンソールを叩き割る。
「ごめんねヨミちゃん、時間がないから!
ここにはヨミちゃんのマナコンソールしか魔力コア無いんだもん、ありがとう☆」
「えっ、ちょっ、まだ支払い30回以上残ってるのに!?
ねぇ本気でやめ――」
バキィン!
最後の一撃でコアが見事に露出。ティナはにっこり親指を立てる。
「コア確保!これで起爆準備OKだよ!」
ヨミはしばらく膝をついたまま、
「……もう明細見るのやめよう」と真顔でつぶやくしかなかった。
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