第46話「霧島先生との約束の初体験」

#第46話「霧島先生との約束の初体験」


俺は二十歳になった。


彼女との約束の年齢だ。霧島先生との、あの約束。


「性交渉は今は駄目。私の倫理観では二十歳になってからよ。大人になったら、ちゃんと抱きしめてあげる」


その言葉を胸に、俺はずっと彼女への想いを温めてきた。


ある日、意を決して、俺は彼女に気持ちを伝えた。

「先生、俺は二十歳になった。あの約束を…俺の初体験をお願いしたい」と。


彼女は優しく微笑んで、「そうね、約束だものね」と頷いてくれた。


俺たちはその後、静かな場所で二人きりの時間を過ごした。 初めての経験に俺の心は高鳴りっぱなしだった。


一方で、霧島先生は十歳も年上で、どこか余裕のある大人の雰囲気を持っていた。経験も豊富なのだろう。その差に、俺はただただ圧倒、翻弄されていった。


彼女の手が俺に触れるたび、鼓動が速くなり彼女の温もりに包まれるたび、まるで雲の上にいるような感覚に陥った。


霧島先生はどこまでも優しく包容力に満ちていた。


俺は彼女の導きに身を任せ、ただ無我夢中で導かれるように動き、その瞬間を味わった。そうして……初めての時間は、あっという間に過ぎ去った。


少し気恥ずかしさを感じていると、彼女は「よく頑張ったね」と笑顔で抱きしめ頭を撫でてくれた。子供扱いされてちょっと悔しいような気持ちもあるがその温かさに、俺の心は満たされた。


もし「早いね。もう終わったの?」とか言われたら俺は立ち直れなかったかもしれない。彼女のやさしさには何度も救われているが今回もそうだった。


それから、彼女との時間はますます大切なものになった。


俺はその後も何度も彼女を求めた。彼女はその旅に、いつも穏やかに俺を受け入れてくれた。


けれど、いつも彼女にリードされるばかりでは男として物足りない気もした。


俺は密かにラノベなどの恋愛小説を読んで勉強した。彼女を喜ばせたいと思い女性心理やテクニックなどを覚えていった。


彼女の笑顔のためにもっと自分を磨きたかった。 そしてある日、彼女と過ごす中で、俺は自分の成長を実感した。


ある時、彼女が俺にぎゅっとしがみつき照れたように笑う瞬間があった。彼女の荒い息も聞こえる。


そして「もう…いじわるね」と彼女が小さく呟いたその声と表情が、俺の胸に深く刻まれた。 その瞬間、俺は初めて、彼女に何か返せた気がした。


ただ守られるだけの存在ではなく、彼女の隣に立てたような、そんな実感が湧いた。


俺はその後も彼女と肌を重ね成長を実感していった。多少は俺も頼もしくなったのだろうか。彼女自ら俺に体をゆだね甘えてくる時間も増えたような気がする。



その後、俺は高校教員の資格を取り、大学卒業を目前に控えていた。霧島先生と過ごした日々は、どれも愛おしく、かけがえのないものだった。 そして、俺は心に決めていた。


卒業して教師になったら、彼女にプロポーズする。霧島先生は十歳年上だがそんなことは関係ない。俺には彼女しかいない。

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