第2話 涙の理由
カイクンと一緒に過ごした初めての夜。
二人でアレの付け方を検索したね。
何度も愛し合って、
「12枚なんて、すぐ無くなっちゃうね」
二人で笑ったよね。
壁一枚隔てて隣の部屋にいるカイクン。
オジサマとの事を話したら、きっと嫌われてしまう。
真亜はまだ16歳でした。
祖母も施設に入り、此処を追い出されたら行く所がありません。
カイクンとも会えなくなります。
「貴方の娘です」と伝えたとしても、オジサマは奥様のお父様が経営する会社で今は働いているので尚更此処には居られません。
幸いなのは、カイクンとは血が繋がってない事です。
カイクンを好きになってから、オジサマに求められるのが辛くなりました。
誰にも相談出来ずにいました。
悩んだ末に、カイクンに全て話しました。
(お祖父様に相談するから待っていて、俺が真亜を守るから)
「カイクンありがとう」
真亜は涙が止まりませんでした。
オジサマには、生理だとかお腹痛いとか色々理由を付けて断りました。
何度か断り続けると、求められなくなりました。
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