第11話 初めての○○

 最近の真亜は、サーフィンにどっぷりハマっています。


 元々運動神経がいい真亜は、オジサマに波乗りを教えて頂いてから、見る見る上達してイキました。


 初めてサーフボードに立てた瞬間は嬉しくて、


真亜「オジサマ見てた?真亜立てたよ」


(真亜の事を見て欲しい、褒めて貰いたい)


 いい波が来て上手く乗れた時に、


真亜「波の高い所からジェットコースターで落ちる時みたいな感覚が好きなの」


オジサマは、(なんで?)と聞いて来ます。


真亜「お腹の下の方がぎゅ~となる感じが、あの時に似て気持ちがいいの」


 真亜は海様とあんな事になってから、部屋に起こしに行かなくなりました。


真亜(好きな人としたいから)


真亜(オジサマには奥様がいらっしゃるから永遠の片想い)


 海でサーフィンの後、砂浜に座る親子の様な二人。夕陽が眩しい。


波の音が会話の合間に邪魔をします。

 

真亜は思い切って告白をしました。


「オジサマ、真亜は、あの、えっと、」


『ザバーン』


真亜(口に出して言うのは意外と恥ずかしい)


真亜(あんなに恥ずかしい事されているのに、なんでなんだろう)


真亜(こんな事を言ったら、オジサマに嫌われてしまうかも知れない)


真亜(このままの関係が続けられたら、それで満足?)


真亜(今なら、真亜を置いて逝ったママの気持ちがわかる気がする)


『ザバーン』


真亜「オジサマ、わたし·····」


『ザバーン』


 真亜の口を塞ぐようにキスをする彼。


『ザバーン』


真亜(キスだけで身体がとろけそうになる)


 真亜にとっては、これが唇へのファーストキスでした。





 

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