第3話 心、いつのまにか
──目が覚めた。知らない天井だ……横に水色の髪をした少女とかいないかな(某零号機パイロット)。
そんなしょうもないことを考えていると、横に本当に少女がいた……水色の髪じゃないけど。
「あっ!大丈夫ですか、先輩?……いや、私のせいなのにこんなヘラヘラとしてるなんて、失望しましたよね……」
……どしたん、話聞こか?と聞きたくなるぐらいの病み具合に私は思わずため息がでそうになる。
「はぁ……きにしなくていいよ。びょういんみたいだけど、おかねはあるから」
「ぐすっ、うっ……本当に、いい、の?」
声を途切れ途切れにしながら、返事してくる。
……いいと言っているの、まだぶつぶつ何か言っているので、私は最終奥義を仕掛けることにした。
「──そんなこといってたら、あなたのこときらいになるよ」
──卑怯と言われるかもしれないが、勝てばよろしいのだ!!
……一人でボケるのは一旦やめて、さっきからなにかぶつぶつ言っているような、詩音の方を見てみると……
「……え?キラワレタ?私が?先輩に?あ…え?うぇ?……
ア、アア……アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
あ……ちょっと強すぎたかもしれない。
?¿?¿?¿
「──特に問題はありませんので、もうお帰りいただいても大丈夫ですよ。お大事に」
「はい、ありがとうございます」
そうお礼の言葉を言いながら、部屋を出て、病院の出口へと歩いて向かっていく。
──さっき一度イカれてしまった詩音を落ち着かせて(本当に大変だった)、院長さんのところに行って、詳細な話を聞き終わったのが現状だ。
G○アプリでタクシーを呼ぶ。後2分ぐらいでやって来るらしい。やっぱり少し大きな病院の近くはタクシーが多いみたいで便利だ。
「……まだきにしてるの?」
「いや、そりゃあ……病院代もタクシー代も全部先輩が出してくれてるし……私が悪いのに」
まだ、そんなこと気にしてたのね。
「いいの、おかねありあまってるし、きにしてないから」
株とかでお金は有り余るほどある。だから大丈夫だと言っていっているのに。意外と聞き分けが悪いな。
「いや……でも……」
「はぁ……じゃあわたしの総資産きく?」
「……え?」
「一億はゆうに超えてるわ」
「は?……一億?一万の間違いじゃなくて?」
失礼だな……逆に総資産一万って少なすぎるでしょ。
「え?本当……?じゃあいい、のか……?ま、まあ!先輩がそう言ってるんだからいいか!」
おお、やっと理解してくれたようだ。やはりお金の力は偉大だな()
「私が養ってあげようと思ってたのに……」
「ん?なにかいった?」
「い、いや!何も言ってないですよ!」
……嘘っぽいな。
まあ、聞いたとしても意味がないだろうからもう一度聞くことはしない。
そんな時、目の前にタクシーがやってきて、ドアは開いた。
「やってきたね。のろう」
「は、はい……」
私たち二人はタクシーに乗って、私の家へと帰った……ん?なんで詩音は当たり前のように私の家に来るんだ?
私は気づいてしまった。もう、この後輩に私の心はつけ込まれていることに。
◇
みなさんこんにちはカフェオレと申します
ネタ感が強いけど、どこか病んでる感じの百合……大好きです()
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明日21時次回更新
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