学校のアイドルと恋仲⁉こんなに幸せでいいんですか⁉
かふぇらて
第1話ー私の日常
「わ〜! 遅刻する〜!」
朝起きてすぐに制服に着替える。
「いっへひはーふ!(行ってきまーす!)」
パンをくわえているからか、思うように口が動かない。
私の名前は石原真美。今絶賛遅刻中の高校一年生!
入学したてで浮かれてたら寝坊しちゃった……。
何?言い訳するな?
えー……。厳しいなー………。
じゃあ話変えよっか。
じゃあ、みんなには誰にも言えない秘密とか、悩みってあるの?
私はって?私はねー……
………秘密なら、あるよ。
それはね、高校に入ってから約1ヶ月半、なんと、好きな人が出来ちゃったこと!
私の好きな人は、赤井光くんというクラスメイト。
あの人は、顔も心も何もかもが完璧なモテモテ男子。つまり、学校のアイドル的な存在なわけだ。
たまに、
「こんな私には釣り合わないなー……」
って思うんだけども、好きなんだよなー。
でも、個人的には両思いだと思ってるよ!(フラグ)
でも、何故か光くんの前だと素直になれない。
なんでかって?
「好きだから」
一択でしょ!
はっ。
色々考えているうちにいつの間にか教室の前に立っていた。
クラスのみんながこっちを見てる。
いやー!
でも、光くんはこっちを見ていない。
「セーフ!」
心の中でそう叫んで、ほっと胸を撫で下ろす。
安心してクラスに入ると、げっ。百合だ。
せっかく遅刻しないでハイテンションだったのに、ウキウキゲージが一気に下がっていくのがわかる。
できるだけ目を合わせないように教室へ入った途端、
「あら、真美じゃない。 気が付かなくてごめんなさい。 あまりに影が薄かったものだか
ら」
百合が話しかけてきた。
すっごくイラッときたけど、相手にしたら負け。とりあえずスルーした。
サラサラの黒い髪をふわっと上げて、少しつり上がったキツネのような目でこっちを見てくる。
「相変わらずのお嬢様気質だな……」
心であきれながら、言い返したい気持ちをぐっと我慢。
なんせ、百合はあの大手企業、 羽柴グループの社長の娘、つまり、本物のお嬢様。
何か言い返した途端、取り巻きたちが何言ってくるかわからない。
百合たちをスルーして、席に着くと、お気に入りの本をぼーっと読む。これが私の日課。
ふと前を見ると、目の前に光くんが。
あわてて本で顔を隠すと、ひょいっと本が上に浮いていった。
……と思ったら、光くんが本を手にしていた。
すぐに状況を理解して、何も言えずにあせっていると、
しばらく私の顔をじーっと見ていた光くんが、
「やっぱり」
とつぶやいた。
「何が?」
という間もなく、
「髪、切ったでしょ」
と聞いてきた。
うれしい!昨日髪切ったの、気づいてくれたんだ!
天にも昇る気持ちでいると、顔が熱くなっているのに気付いた。
「気づいてくれてありがとう!」にこっと笑ったら、
一瞬、光くんの顔が赤かったような赤くなかったような……。
………気のせいかな?
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