死に限りなく近く
テトロドトキシン3.9
死に限りなく近く
どうも、テトロドトキシン3.9です。
新しい小説を書いては消してを繰り返していたら高校2年生になってました。
今回はそんな私があったことを持論や個人的見解モリモリで話させてほしいなと。
少し真面目な話ですが聞いてもらえると嬉しいです。
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死に限りなく近いとき。
人生でもごく少ない、でもいつ来るかわからないそれ。
多分この言葉を聞くと自分の死期や闘病などを思い浮かべるだろう。
しかしそれだけではない。人の死を感じるのは他人の物の場合だってある。
例えば葬式やお見舞い。あれらは生命の命や死をよく感じると思う。
今回はそれら以外のとき、私が体験した急な死について話していきたいと思う。
そもそも急な死とは何なのか。
それは日常で起きる事故や事件のこと。
交通事故や落下に病気、水難事故。
私が初めてその場になったのは水難事故だった。
地区の清掃の日、私は胃酸を吐きつつ元気に仕事していた。
今日は少し体調がすぐれないなと思いつつ熊手片手に草集めに勤しんでいた。
海岸沿いの道路を一本挟んである公園。隣には海につながる水路。
柵はなく簡単に落ちれるような場所。そこで事件は起きた。
「救急車!救急車呼んで!」
大きく通った声で、その言葉は放たれた。
稲妻のように走る不安と恐怖、そして焦り。
声の元を見ると人が泡吹いて倒れていて。
「AED!AEDと救急車!」
必死な声で叫びながら心臓マッサージをする。
その場には女性が多く、力のある男性は遠くにいた状況。
高校生でもある私がいかなきゃいけない状況で。
「意識も息も脈もない、早くAED!」
それでも動けなかった。
人は死が急に近くに来ると困惑する。
どんなに動かなくちゃいけないときでも動けなくなる。
どんなに机に向かって勉強していたって、人形で実習していたって。
小さな勇気一つ出せずに立ち止まる。
意識が恐怖と焦りで固定されてしまう。
眼の前の命一つ、動けば助かるかもしれないそれは恐怖により死へ近づいてゆく。
焦りが体に出始める。手伝うべきか離れるべきか。
正しい判断すらできない。その場では真っ先に手伝うべきだったのに。
それすら判断つかずに焦る。
そのとき、私の目にはご婦人が頑張って心臓マッサージをする様子が。
その時やっと、頭が動き始めた。
「手伝いましょうか?」
やっと、やっと。
遅すぎた、誰がなんと言おうと遅すぎたのだった。
しかし、やっと出た少しの勇気が何かを変えられないかと。
その少しの勇気から出た言葉で私の心が少し落ち着いた。
「胸のところを、5センチくらい!」
一定のリズムを保ちながら、できるだけ力を抜きすぎず、でも強すぎず。
精神も肉体も疲弊する応急処置、顔は白く、体は海に落ちたからか冷たい。
人生の中で死に限りなく近いときだったと思う。
葬式やお見舞いなんかよりも、危険な生死の境目に経っていた気がする。
胸を押すたびに鼻や口から水と泡が出てくる。
切れた唇からは血が出ていて白くなった顔にツゥーっっとたれていく。
目は動かず、死んでしまいそうな体から感じるのは恐怖だった。
「AED来ました!」
その声で現実に戻された私は一回その場を離れ、救急車の確認へ。
まだ来ないのかという声が少しずつ出てきている。
10分ほど、しかしそれはずっと長く、重く感じていた。
遠くからサイレンが聞こえてくる。それと同時に手を上げ叫ぶ。
「救急車来ました!」
そして私の死から限りなく近いときが過ぎ去った。
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これは実体験であり、今日の出来事です。
その後の話によると落ちてた人は夜から行方不明で酒を飲んでいたそう。
いつ落ちたかは不明でも少なくとも数時間は経っていたとのこと。
少なくとも私は生きていることを願います。
こんな長い話だったけど今回のことを大雑把に言うと。
私は心臓マッサージを手伝ったのですが動くのが遅かった、という話でした。
力のある人が動くべきだったあのとき、焦ることしかできなかった自分。
学校で学んでいたのに、応急手当の大切さは学んだはずなのに。
学校は知識をくれても勇気はくれません。
その時になって、本当に動けるのか。
もし起こったときにどうすればいいのか。
今回は周りに人がたくさんいたからできたことでも。
自分の周りじゃ起きないと思っていても。
死は平等に、そして急に迫ってきます。
それはあなたにも、あなたの周りにもです。
もしあなたの周りが死の淵を歩いていたら。
助けられる知識をを持っていたとして。
動けると思いますか。
段々と言いたいことや話したいことが訳解んなくなってきたのでそろそろまとめに。
死の瞬間はいつでもどこでもだれにでも来るということ。
どんなに知識はあっても勇気がなければ動けないということ。
覚悟をしたとて怖いものは怖いということ。
でも自分の選択で人を助けられるかもしれないこと。
自分が動けばなにか変えられるかもしれないこと。
お願いです。もしあなたの近くで急な死の瞬間が来た人がいたら。
はじめは怖かったり焦ったりする可能性だってあるから。
答えは決まっていてもそれを正しく選ぶのは難しいから。
お願いだから、あなたがその場に合わせて動いて、なにかを変えてほしい。
なぜなら、人には周りを助けられる力があるんだから。
小さな勇気が、人を救います。
それではここで。ありがとうございました。
死に限りなく近く テトロドトキシン3.9 @kawakichi1022
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