第2話

 蒼穹都市ゴク・ケントは土と木によって作られた鳥たちの街だ。その都市は、大きく三つに分けられる。下に向かって径を増していく円錐台型の機構部、円柱建築の突き立つ住居部、円周の森林部だ。

 機構部には取り付けられた四つ羽の風廻輪ヤディルミルは、空気中の呪素を取り込んで、都市に供給している。

 呪素は都市のあらゆる産業の根幹だ。生活に使う様々な呪機の動力のほか、都市の増築や補修、その建材の生成や、天候の小規模調整にも使用される。風廻輪ヤディルミルは、この浮上都市の文字通り翼だった。

 しかし、この呪法風車の仕事は、もう一つある。


「学術司ジャシヤ。血の繋がらぬ息子を育て上げた鳥を、いま空へお返しいたします」

「お返しいたします」


 風廻輪ヤディルミルの駆動音が低く轟く中で、丸みのある葬送徒の声が祈りの句を結んだ。末尾をトミルは静かに繰り返し、嘴を鳴らした。彼らの他には誰もいない。だから硬質な音はすぐに駆動音に飲み込まれた。

 葬送の朝、トミルが案内に従って機構部の地下に向かうと、土で作られた端整な空間に案内された。そこは「堂」だ。椅子も机もない、だだっ広い部屋を呪法灯の白く冷たい光が辺りを照らしている。最奥には、トミルの歩幅で十歩以上もある太さの、風廻輪ヤディルミルの軸があった。そこでジャシヤの葬送は営まれた。

 都市の中心を貫く巨大な木の柱の、つるりとした表面には呪法印が刻まれており、薄青く発光している。風車の羽の回転に応じて、それはゆっくりと上に引き上げられ、滑らかな底面をトミルに覗かせてから、素早く下へ打ち付けられる。呪素という血液を、上下の駆動によって都市へ送り込む、巨大な心臓呪機だ。ごうううん、どん……ごうううん、どん……ごうううん、どん。轟音は都市の鼓動のようだ。もう動かない心臓を持った鳥がいればなおさら。

 血と呪素によって生きる鳥は、そのために二つの急所を持つ。血を送る心臓と、呪素を送る呪感体だ。風廻輪ヤディルミルはこの都市の心臓であり、呪感体といえるのだった。


 彼の正面に、木と骨で組み立てた棺があった。

 ジャシヤの亡骸である。

 骨は弔い猟で手に入れた空鯨のものだ。狩猟者は弔い猟の獲物によって葬送の格を上げる。狩りに出たばかりの雛ならば、風乗鶏や雲蜥蜴のような小規模の獲物でもいいが、トミルのようなある程度経験を重ねた狩猟者ならばそれでは心もとない。だから、直近で狙える最も大きな獲物である空鯨を選んだのだ。

 彼の身体を収容する棺を組み立てる間、「そんな無駄をするな。まったく。何でも狩りで決めてしまうのが、お前ら狩猟徒の悪い癖だ」という呆れ声が聞こえるような気がしていた。そしてトミルは「うるさいな、爺さんは送られる側なんだから黙って受け取っとけよ」と内心で返した。


 そうやって空鯨の骨で飾った棺には、彼の研究成果をまとめた論文集成を入れた。学術司の流儀だ。狩猟者が骨によって葬送の格を決めるように、学術者はその研究成果の質をもって葬送の格を決める。それは鳥が乗ってきた風の歴史を示すものだ。

 彼は、丸い身体を更に丸めるようにして、棺に収まっている。しかし窓のない棺だから、もうトミルからは論文集成も、彼の羽の一片も見えなかった。

 棺を挟んで立っている、黒い羽毛に、黒い葬送衣のほっそりした体躯の葬送徒が言う。


「トミル様」黒く丸い瞳が、トミルを見る。彼の瞳は、風に送られる者への敬意と、残された養子への気遣いに満ちている。それは他人というにはやや親しみが強かった。「私も、手伝いましょうか」

「ありがとうございます」

「では」


 彼のが棺にかけられようとして、トミルは制した。葬送司がまばたきをして腕を戻す。


「ですが、結構です。これは、私の風ですから」

「……失礼しました」


 葬送徒がうなずいて、一歩下がる。トミルは養父の棺に手をかけた。その簡素な箱には小さな滑車が取り付けられている。軽い棺をゆっくりと押すと、からからと乾いた音を立てて棺は前に進んだ。

 風廻輪ヤディルミルの上下する柱が送る風圧を感じるほど近くまで運び、トミルは手を離した。

 そして、棺はそのまま柱に向かって進んでいき……風廻輪ヤディルミルの駆動に巻き込まれ、棺ごと砕かれた。軸の最下部ですりつぶされ、呪機の濾過を経てジャシヤは自由になる。風になる。

 養父が棺ごと砕かれる音は、嘴の音と同じように駆動音に紛れて聞こえなかった。ジャシヤの身体に含まれた呪素は、都市と空の循環に溶け込んでいった。


「…………」


 鼓動する風廻輪ヤディルミルを無言のまま眺めていると、


「トミル」


 と、葬送徒の黒い鳥が遠慮がちに声をかけた。公務を行う葬送徒のものではなく、友としての心配の響きをしている。


「いや、心配はいらない。大丈夫だよ、カク」


 葬送を生業にするカクは、雛のころからの付き合いだ。先程の、を制したのも、その気安さがあってのことだった。

 トミルは、再び引き上げられてきた柱の底面に、何も跡が残っていないのを確認して、振り返った。カクの黒い瞳がこちらを見上げている。明かりを受けて、よく手入れされた黒い羽根がつやつやとした反射を纏っていた。


「ちゃんと寝たり、風を浴びたりしてるか? もし気晴らしとかしたかったら……」

「爺さんの研究室が散らかり放題なんだ。片付けでそれどころじゃない」


 答えて、トミルは微苦笑した。カクが少し安心したように表情を緩めたのを見て、うまく笑えているのだ、と彼は安心した。長く付き合ってきたからこそ、表情の装いはうまくなってしまう。


「よかったら手伝いに行こうか」

「来てくれるなら助かるけど。そんな時間あるのか?」

「うん。この葬送だって、友だちの養父おやじさんのっていうので、替わってもらったから。葬送司にかけあえば、少しは時間取れると思う」


 鳥たちはトミルたちを含め、誰もが一定の教育を受けたのち、都市の中の仕事に従事することになる。上位の鳥は『司』の格を与えられ、多くは各部署の『徒』として仕事を行う。狩猟徒のトミルは狩猟司のバイゼルジャンのもとで働いているように、カクも葬送司の指示のもと仕事をしているのだ。


 彼に連れられて堂を出て、機構部の地上階に移動する。都市の中心に位置する円錐台の機構部には、下層から中層にかけて生活に必要な施設が集まっている。そのうちの一つが、葬送者の詰め所だ。

 入っていったカクを見送りがてら、時間つぶしに中を覗き込むと、葬送の色とされる無彩色の鳥が多い。カクのような黒一色の鳥が最も多く、次いで白の羽毛の鳥だ。わずかながら土色のまだらもいる。彼らは葬送を終えたばかりのトミルに気付くと、穏やかな表情で礼をした。トミルは曖昧な会釈を返して、詰め所から離れた。狩猟者の荒々しい表情には慣れていたが、彼らのような柔和さには触れてきていない。気まずかったのだ。


 詰め所の鳥たちから見えないように少しだけ離れ、彼は壁に背を預ける。翼の根元が押されて、複雑に入り組んだ筋肉が伸びる。それが心地良くて、トミルは嘴から息を漏らした。機構部の建築は頑強な石造りだが、継ぎ目一つなくつるりとしている。まるで巨大な石からその形で切り出したようだ。

 引っかかりのない冷たい建材に身体を立てかけて、欠伸をする。まともに休息を取っていなかったのだ。カクには研究室の片付けを言い訳にしたが――そしてそれは確かに嘘ではないのだが――実際はもっと別の所にあった。


「…………」


 腕を組んで目を閉じる。瞳は瞼の内側を暗幕として、血管の色をわずかに透かした暗闇が視界を覆う。明るさの残滓がもやもやとする中で、トミルは目を巡らした。

 やはり見えない。

 高速移動のさなかに視界を塗り潰した、複雑な色彩をトミルは追っていた。当初あった速度に酔いたい気持ちは、弔い猟の終わりに見た、視界の端で滲む虹の光への渇望に変わっている。今日だってジャシヤの棺を飾り終えてから、空が白むまで飛び続けていた。睡眠も取らずに葬送をした。

 朝まで起きていたときは「おい、とっとと寝なさい。私はさっき起きてきたばかりだ」とジャシヤによく叱られた。でももう彼は風になってしまった。

 夜の深い藍が、雲海の水平線から顔を出した太陽に放つ閃光に退けられる瞬間に、雲の凹凸をなぞる極彩色。何か非常に大きなもの、自分の力の及ばない絶世のものを見たときの震えるような気持ちを呼び起こした。それはあるいは風と一つになりたい鳥の本能によるものなのかもしれない。

 ある一点の速度を越えたとき、頭の中にある架空の呪機を起動させるように、何かが切り替わる感触があった。こうやって目を閉じてあの色彩幻想しきさいげんそうを思い返すだけでも、トミルの羽毛はあわ立った。何もかもを吹き飛ばしてめちゃくちゃにしてしまうような、暴風への強い憧れのようなものがそこにあった。

 そうだ。

 つまるところ、気持ちよかったのだ。

 速度への憧憬しょうけいは鳥ならば誰もが抱える願望だろう。

 趾音あしおとがして、トミルは瞼を開けた。資材の入ったらしい木箱を抱えたカクが歩いてきている。


「悪い、帰る代わりにって葬送司から仕事を頼まれちゃった」

「おう」


 持っている箱は小さくはない。軽く背を反らして、胴で支えるほどの大きさだ。日常の訓練で、トミルはカクよりはずっと身体が強い。一瞬だけ持ってやろうかと思ったが、箱に重量軽減の呪法印が見えたのでやめた。それに葬送徒の仕事ならば、カクが持つべきものだ。トミルが声をかけたとして、カクは荷物を渡さなかっただろう。

 風はそれぞれが乗るものだ。養父の棺を押し出すときにカクのを制したのと同じだ。だからトミルはそれが何なのかも聞かなかった。


 機構部の建築を出る。睡眠の足りないトミルの目を日光が刺すが、カクに気取られないようにでひさしを作ってごまかす。二鳥ふたりで翼を広げる。飛行呪法のハクを打てば、翼さえあればどこでも飛ぶことができる。もちろん荷物があればその分制御は難しくなる。だがカクはそんな心配はない。彼は飛ぶのがうまいのだ。ハクを打つ翼はいつも滑らかで、美しくさえあった。

 向けられた視線をどう思ったのか、カクは苦笑しながら嘴を開く。


「下層街の支援だよ。慈善事業も葬送者の仕事だから」

「ああ、なるほど。カ――」

片羽カタハっつったらぶん殴る」


 カクの丸い瞳が、意外な鋭さを持ってトミルを射る。「片羽カタハ」の語が蔑称だったことを思い出して、トミルは慌てて嘴を閉じた。狩猟者の中にいると、乱暴な言葉遣いが許されるし、飛ぶことを価値と結びつけがちだから「片羽カタハ」の語を咎められることがない。片方だけの羽。羽を失くした者。風に乗れない死んだ鳥。それが片羽という蔑称だった。

 葬送徒に就いているくらいなのだから当然だが、カクは情の深い鳥だ。情の深さはトミル以外にも、面識のない相手にも向けられている。


「すまん、失言だった」


 謝ると、むしろカクの方が気まずそうな顔をした。


「……あ、いや、トミルも今大変だし、俺もあんまり変なつもりとかないんだけど……。属する場所でいろいろ変わるし……」

「分かってるって。俺が無神経だった」


 話しながら飛ぶ。狩猟ほどの高速飛行ではないから、風に会話を妨げられることはない。


「下層街に行くけど、トミルは先に研究室に行ってていいよ。疲れてるだろうし」

「いや、俺も行くよ」

「そう? まあいいけど……いい機会だし」

「下に行くのが?」と首を傾げたトミルに、カクは曖昧な表情をした。

「色々、ね」


 下層街に行くことはほぼない。そもそも行く用事がないし、都市の中でも最も治安の悪いところだ片羽カタハの一幕がなければ、トミルはカクの言葉に甘えて、先にジャシヤの研究室に行っていただろう。先ほどのやり取りの罪悪感で、行かなくてはならないような気になったのだ。


 蒼穹都市ゴク・ケントの中心に突き立つ巨大な機構部。その真ん中ほどの高度まで上昇し、カクの先導に着いていく。鳥の都市に陸路はいらない。隙間なく積み上げられた円柱の建築の間を飛ぶだけでいい。あらゆる建築は翼を前提にしていた。

 鳥の自由は、その翼だけが支えていた。だから、翼を失った者は必然的に苦境を強いられる。それが片羽カタハの生活と聞く。


 住居部の下層へ降りていく。空気はじめっとした湿気を強め、土と木の建築は少しずつ色を濃くしていく。乱立した高層住居によって風も日差しも遮られ、乾燥しないまま湿気が辺りに染み込んでいるのだ。滞留した呪素が翼に絡みついて不快だ。ハクのたびに羽毛の繊維の隙間に、粘ついたものが絡みつくような感じがした。

 下層に近づくと、どんどん暗くなっていく。昼間だというのに、日暮れのようでさえある。日光は建築に切り取られた細い線上の空から微かに降ってくるくらいで、それも埃をささやかに照らし、建材にはびこったかびや苔の栄養になるにとどまっている。鳥が必要なだけの明るさはない。

 ちょっとした隙間のような、建築の間にある空き地に降り立つ。都市は自身に巡る呪素によって物体を生成し、都市を拡張・補修していく自動生成機能を持っていた。その建築呪法は建材の自己増殖として現れ、だから無限に空に延びていく。下層の街はほとんど打ち捨てられ、黴に覆われて腐敗し、すさまじい悪臭を放っていた。カクは慣れているのか表情を変えずに歩き始める。


「ここからは陸路だよ」

「徒歩でか?」

「そうだよ。翼がない鳥はどうやって移動してると思ってるのさ」


 何てことはない、という風に歩き始めるカクについていく。固めた土の地面は湿気のせいか生々しい柔らかさをしていたし、狭い通路はどれだけ肩を縮めても翼は汚れた建材に触れた。

 ゆっくりと呼吸をする。循環を忘れた呪素は濃密に空気に溜まっていた。清らかなものではない。注意深く息を吸わなければ咳き込んでしまいそうだ。これにも、カクは慣れているのだろう、気にするそぶり一つない。

 固めた土の通路を過ぎると、下層住宅に無茶苦茶に張り巡らされた鉄の階段と通路を進むことになる。金属は半ば腐食していて、少し衝撃を与えれば折れてしまいそうな箇所もある。手すりもなく、金属板が渡されているだけの橋ともいえない足場さえあった。

 ここで鳥が暮らしていけるのか、という言葉を飲み込んでついていくと、住宅の二階と五階を結ぶ無茶な橋を渡ることになる。橋の手前、呪法灯の下には男が倒れている。衣が破れていて、下半身が辛うじて隠されているくらいで、嘴は割れている。相当な負傷だ。


「カク」


 暴行か? と言外に含めてトミルは先導者の名前を呼ぶが、彼は首を振った。カクが嘴を開くよりも早く、男が立ち上がる。不思議な色をした瞳だった。彼の視線はなぜか近くにいるカクを素通りし、トミルをまっすぐに見る。


「おい、あんた」

「なん……でしょう?」

「虹を見たことがあるか?」

「え?」


 聞き返すが、男は答えずにこちらの目を覗き込んでくる。彼の瞳を見返すと、瞳孔の縁にあの不思議な極彩色がにじんでいた。焦点が合わない。彼はトミルではなく、どこか遠くを見ている。


「虹がよお、綺麗で……。風が……風が吹いて……」


 夢見心地な甘い声だった。男はトミルには答えず、とん、と彼は背後に飛ぶ。通路から出た彼は翼を広げる。ハクが打たれた。しかし見当違いな方向。うまく飛ぶことができない。トミルが前に出ようとするが、カクがで制した。


「おい! あいつ、落ちるぞ」

「あの鳥は……もう無理だ」


 透明で硬質な声。すぐに、男は叫び声を上げた。


「うあっ!? ああっ! 風が……」


 混乱したように男が無茶苦茶に翼をはためかせる。ハクが打たれて、姿勢を立て直す。姿勢制御は鳥の頭に深く刻み込まれている、錯乱していても身体が覚えているのだろう。トミルが安堵の息を吐くが、男はそのままふらふらとどこかに消えていった。落ちたのか、どこかに着陸できたのかは、分からなかった。


速度中毒タスマク」と、カクが彼の消えていった方を見ながら呟いた。

「あれがか」

「知ってるんだ? 珍しい病気だけど」

「狩猟徒でも何人かなった奴がいた。でも医術者とか機構者に連れていかれるのを見たくらいだ、あんなふうになるとまでは……」

「最近になってすごく多くなっている。俺たちの世話になる奴もいるんだ」と、苦々しげにカクは言う。「鳥は速く飛ぶことを本能づけられている。でも、たまに異常なほど速さに魅せられる鳥がいる。そういう奴は速度のことしか考えられなくなるんだ。で、呪感体が処理できないほど呪素が供給されて、思考が侵食される。多くは建築への衝突で死んでしまうか、拡張街に迎えられることになる」

「虹っていうのは?」


 虹、という単語が出た時点で、トミルにとっても遠い話ではなかった。だから拡張街については流した。それよりもまず虹と速度中毒タスマクの関わりについて知りたい。

 言おうかどうしようか迷っている風にカクは黙って歩いていたが、橋を渡り終えるころに嘴を開いた。


速度中毒タスマクの患者はみんなそう言うんだ。たぶん呪素で呪感体が焼け付く幻影だと思うけど、詳しくは分かっていない。治療法も医術者が研究中みたいだけど、いまのところは見つかっていない。でも虹を見たい鳥は往々にして、すぐ俺たちのところに来る」

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