第16話 つまらない劇だろうと天才が演じれば人を引き付けるのだ!
「はぁ、やっと完成した。これでもう文句ないだろ」
水曜日、東雲秀が台本第二弾を持ってきた。
前回のはそれはもう酷かったからな、大人しく天才に任せておけばいいものを。
「どれどれ……まぁ及第点か。これで進めてもいいと思うぞ」
「はぁー、やっっと終わった……!」
そして、授業が始まる。
「それじゃあ台本もできたし役を決めていく」
「世名さんはどうするの?」
「私か?」
これ以上凡人のイベントに付き合うなど面倒だ
「絶対にないな、凡人のイベントなど凡人同士で楽しめばいい。誰かやりたい者はいるか?」
しーん
お前ら!あんなに劇やりたがってたのになんで誰も出ないんだよ!
一応東雲秀の方もみてみたがさり気なく目をそらされた。
「なんなんだ君たちは!主体性がない、いかにも凡人だな!」
「まぁ主役は嫌だよな。なら世名、お前はどうだ?お前は凡人じゃないから主体性があるよな!」
「もちろんだ!」
やってやろうじゃないか!
「よっしゃ、1人釣れたぜ……ちょろすぎないか?助手は知怜、どうだ?」
「えぇ、でも僕世名さんの活躍を楽しみたいから」
「世名の助手なんて世名の隣に立っていいのか?」
「ダメに決まってるでしょ!相楽さんの役は絶対に譲らない!」
「よし、2人目も釣れたな!」
ほう、才田知怜も劇に出るのか……よろしい、
「勉強ばかりの勝負も飽きてきた頃だろう?今回は演技力で勝負だ!」
「えぇ、また勝負!?いや、その、ちょっと今回は遠慮しようかな……」
「また怖気づいたのか?」
期末テストも断ったよな。つまらない、いかにも
「退屈な凡人だな」
「っ、あぁもう!やるよ、うんやる!絶対に勝つから!」
「いいだろう!それでこそ私のライバルだ!」
どうせ私が勝つに決まっているがな!
「おいお前ら、全員待ってるぞ。さっさと他の役も決めろ」
残りの役は端役だったこともあってすぐに決まった。
「そういえばタイトルはどうなったの?」
「ま、世名も出るしこれでいいだろ。『天才は全てを解決する』、っと……」
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