第15話 高校生のシナリオだろうと天才が書けば名作になるのだ!

 期末テストの後、文化祭の要項が配られた。


「文化祭の実行委員を決めます。やりたい人はいますか?」


 委員長が言った。ちなみに彼女は凡人をまとめる凡人だ、実につまらない人間だと思う。


「お前はこうゆうのやらないのか?」


 隣の東雲秀が話しかけてきた。

 当然、


「凡人のイベントに付き合うなど面倒だから無しだな」

「そうか。あっ!知怜がやってくれるみたいだな。あと1人だし黙っとけば決ま」

「私がやってやろうじゃないか!」

「はぁ⁉︎」


 あいつの下で動くなんて認められるわけないだろ!


「じゃあ二人決まったので後は実行委員の人が進めてください」

「委員長……スルースキル高いな」


 隣でぼやく凡人は今日も無視だ。



「世名さん、一緒に仕事できるなんて……!」

「才田知怜、たしか私のクラスは舞台だったよな」

「え?うん、そうだよ。そういえば先週決めたよね。……実行委員決めるの遅すぎない?」

「じゃあまずは台本を書くやつでも決めるか!やりたいやつはいるか?今ならこの私のお墨付きで台本をかけるぞ」


 しーん


「誰もいないね」


 そうか!みんな私の書く台本が見たいのだな。ったく、素直に言えばいいものを。しょうがない、


「ならば私が書いてやろうじゃないか」

「ちょっと待てー!」

「急になんだい、東雲秀」

「お前の文章とか絶対まともじゃ……いや、俺めっちゃ台本書きたいんだよ。頼む!俺でもいいか?」


 こいつ、作文とかダルってこの前言ってなかったか?

 まぁいいか、私の文章を期待していたみんなには悪いがやりたいなら譲ってやろう。


「まぁいいぞ。じゃあ来週までに書いてきてくれ」

「は?来週、いやでもこれ30分くらいの劇だよな……」

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