第9話 私は特別なのだ!そして君も特別だ!
「嫌われたらどうしようって不安で……」
「何を言ってるんだい?嫌われるのを怖がっていたら何も言えないじゃないか!」
嫌われたら?不安?
何を言ってるんだこいつは!?
現実をわからせるんだぞ?凡人ならば嫌われるに決まっているだろう。
まぁ私ぐらいのカリスマ性があれば逆に私のことを崇め称えさせるようにすることもできるがな!
「神谷さん……、でも!いつも堂々としてる神谷さんには私の気持ちなんてわからないよ!」
「堂々としている?当然だ!私には堂々とできるだけの実績も能力もあるからな、ただそれは君も同じだろ!君は初対面で明智蒼汰の本性を見破り、そして何より私の弟子になることができた!」
まったく、私の弟子なんて誰にでもなれるものじゃないんだぞ。私のような天才は一生に一度会えるだけでも奇跡だというのに。
「でも……私は自信がない、自分のことが信じられない」
「君を信じるんじゃない!君のことを信じた私を信じるんだ!君は私のことが信じられないのかい?」
墨田るいの目が大きく開かれた。
こいつ、この天才の判断を一瞬でも疑いやがって。万死に値する!
「あぁもう、まどろっこしいな!今すぐに行ってこい!」
「えっでも神谷さんさっき情報を集めろって……」
「もういい!熱量さえあればなんとかなる!」
「適当なこと言わないでよ!私にとってはとっても大事なことなんだよ!」
「絶対にうまくいく、私が言ってるんだから確実だ!」
天才の人を見る目を舐めるなよ?明智蒼汰のような自信過剰なゲスい人間は勢いで制すことできる。つまり気合でなんとかなるのだ!
「お前は明智蒼汰を落とすのために私にわざわざ相談した。不安になるのは絶対に成し遂げたいと思ってるからだ。その熱意があれば絶対にうまくいく!」
議論が堂々巡りになりそうだし少し気迫も出しておくか。才田知怜を倒してしまった前例があるので今回は少し控えめにしてやろう。
「なんで、なんでそんなに私のこと、そんな人今まで一人も……神谷さん、いや神谷様!」
「あぁすまん、神谷じゃなくて世名にしてくれ」
「お前は空気を読め!」
あれ?いたのか東雲秀。
全然喋らないから正直忘れてたよ。
「世名様!私、行ってきます!」
墨田るいは元気な足音を鳴らしながら教室を出ていった。
「お前なら絶対にうまくいく!完膚なきまでに論破してこい!」
「あぁ!!今の言葉さえ聞こえてたら誤解が解けたのに!」
こいつはいちいちうるせぇな!何だよ誤解って!?
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