世の中の、視点を変えて、見ようじゃないか！

『赤ちゃん』の、視点を、かえて、見ようじゃないか！

さてさて、いつもの。

信じる信じないはあなた次第。

証拠は出さないし証明もしない。

今回は必要ないかな？

では開幕。はじまりはじまり。

面白い話があるんだが、『話をしよう！！』

『赤ちゃん』『乳児』の事なんだが、いつ『自我』が生まれるんだろうね？

いやね、『物心』ってやつなんだが、自分が小さい頃にはもう２本の足で立って、

言葉を話していた気がするんだよな。

で、冷静に周囲を見ていた。親がいて、部屋があって、オモチャで遊んでた。

不思議だねえ、いつの間にそんな事になってたんだろうねえ？

先日さ、久しぶりに夢を見たんだ。夢か現実かはわからないけどね。

夢の中の俺は周囲の人達に必死に叫んでいた。おい世界、ここはどこだ！

【さあ、人生が始まりますよ。Aが決定でBがキャンセルです】

「この体は何だ！？　どうやったら動くんだ！？」

「誰か、誰でもいい！　この体の事を説明してくれ！！どういう事なんだ！！」

「誰か俺の『説明書』を持って来い！！」

【説明書は同封されてません。】

【用意していませんでした。どうせ皆、見てませんので】

【そんなこと『常識』じゃないですか。動かし方くらい知ってるでしょう？】

必死に喚き叫んでた。わけがわからなくってさ。みっともなくさ。

でも、誰も教えてくれないんだよ。みんな呆れた顔をする。

で、こう言うんだ。

「自分の体だろ？　動かし方なんて知らないよ。」

ひっどいよなあ。誰も教えてくれないんだぜ？

何で誰も知らないんだ？教えてくれないんだ？

アンタ達は自分の動かし方を知ってるじゃないか？動けてるじゃないか！

ケチケチせずに教えてくれればいいのに。金か？いくら欲しいんだ？

「みっともなく喚き散らすなよ！声がでかいんだ！近所迷惑だ！！」

いいから説明書をよこしてくれ。あんたのでいいんだ。

持ってるんだろ？『自分の説明書』。

で、『手の指の動かし方』は何ページに書かれてるんだ？手順は？

まずどうすればいいんだ？　人差し指の第一関節はどう動かす？

「そんなモノ知るか。自分で考えろ」

クソ、しょうがねえ。

自分で考えるか。やるしか無いな。よっくみてろ！！

動かせたらまた呼んでやる！叫んでやる。

『指が動いた！』って叫ぶからな！いつでも！

よし、『自分の説明書』を・・・・

いや、今風にハイテクにしよう。

『自分のOS』だ！

オペレーションシステム。マックだ、ウィンドウズだ、アンドロイドだ！

削除したら動けなくなるからストレージの最初に貼り付けるぞ。

消すなよ！絶対消すなよ！

で、そんなこんなをやってたら辺りが真っ暗になってな。

何も見えねえ、前が全然見えねえ。

で、また叫んだわけよ。『おい、助けてくれ！誰か側にいてくれ！』って。

怖いんだよ。初めてだぞこんなのは。どうなってんだ世界！

【良いことを教えてあげましょう！】

【時間が経過すると夜が来るんですよ！すごいですね！！】

こんな怖い現象が世の中にはあるんだねえ。ずっと明るいわけじゃ無いんだ。

よし、これは『自分のOS』に書き込もう。

で、皆が出てくるわけだ。

「何時だと思ってるんだ！迷惑だ、黙ってくれ！明日も出勤なんだ！！」

「疲れてるんだよこっちは！！」

ひっどいねえ。助けを呼んでるんだぞ。なんでそんなに怒ってるんだ？

『助けてくれ』って言ってるんだ。

こっちはアンタ達ほど上手く動けないんだ。で、『説明書』は？

アンタの『OS』を見せてくれ。

というやり取りを６年くらいやった後で・・・・

ああ、そうそう。

俺は体のサイズが小さくってさ、体に流れてる時間が『世界の時間』と違うんだよ。

昼も夜もクッソなっがいの。どうなんだろうな。アンタ達よりもかなり長いんじゃないのか？

後からネットで調べたんだけど、体の小さな哺乳類って寿命が短いそうだな。

寿命が短いってことは、体に感じる時間はかなり長いんじゃないか？

例えば、猫の５歳は人間に換算すると３６歳だそうだな。

ふむ。約７倍か。

なら、俺は成人年齢換算で・・・・

うん、よくわかんねえや。でも長かった。

結構、短いんだな。『世界時間』的には。

【そうそう、あなた知ってますか！】

【実は一日は２４時間なんですよ！驚きですね！！】

初耳だなそれは。でも俺には長すぎるなあ・・・

でででっで、でだ。

やっと『両手で這いずり回る事』をOSに書き込んで、動き回ることが出来るようになった。やったぜ！

そして世界が広いことに気がついた！すげぇ！

よっく周りを見渡した、世界って広い！！

【この世界に終わりはありません。好きな所に行きましょう！】

これは書き込んでおこう！ありがとう世界！！

でもなあ、アイツらは俺をオリの中に閉じ込めたんだ。

「動き回ると危ない。何をするかわからない。ケガをしたらどうする！」

「泣くんじゃないぞ。喚くんじゃない。お前の相手をしている暇はないんだ！」

ってさ、世界がなかなか広がらないな。もっと広い世界を見せてくれよ。

ここが俺の世界なのか？

俺はこの世界に一人なのか？

頼れる仲間はいないのか？

ライバルとか、ヒロインとかはいないのか？

このまま『自分のOS』に書き込んでいいのか？この事を・・・・。

【・・・・・・・】

なんか言えよ。テキストが用意されてないのか？使用禁止用語でも入ったか？

さてさて、やっと足の使い方がわかって、立ち上がり方を覚えた。そして歩けた。

で、やり方をOSに書き込んだ。

あとはどうする、どうすればいい？

どっちに行けばいい？アレか？

「見たこともない知らない人」のところを目指せばいいのか？

少なくとも俺の親じゃないなアイツは。

アイツは誰だ？誰に雇われた？それとも親の親か？それなら少し見覚えがあるが。

【・・・・・・・・】

書き込んでいいのか？『自分のOS』に。いいのか？本当に？

『知らない人に誘導されました。歩き方は右斜めです。』だぞ、本当にいいのか？

削除は出来ないぞ。アップデートはできるが基本は変えられないぞ？

永遠に右斜めに動くぞ？いいんだな？

【・・・・・・・・】

やっと言葉の話し方を書き込んで『会話すること』を知り、色々あって

とにかく『自分のOS』が完成したら、

【おめでとう！人生のチュートリアルは終了です！】

【ログインボーナスを受け取ってください！】

【それでは、これからよい人生をお楽しみください！】

夢から覚めた。さてさてさてさて、なんの夢だったっけ？

よく思い出せねえが、悪い夢だったな。なんか腹が立ってきたぞ？

これからどんな風に成長するのかなあ？

未来のことはよくわからないが、本当に良かったのかねえ？

『赤ちゃんの体感時間』と『大人の体感時間』。

『金はあるけど暇が無い』『育児休暇の有無』『親が赤ちゃんと接する時間』

『仕事と家庭』『乳児の扱い』『光陰矢の如し』

『１日は２４時間という世界の常識』

『自分の説明書』『自分のOS』ねえ・・・・。

よくわからねえな。うん、どうなんだろうな？

そういえばの話なんだがね？

天丼や牛丼を作る時に『ご飯の炊き方』は教えてくれないそうだな。

なんで教えてくれないんだ？

江戸時代中期に日本で初めてパンが作られたという話なんだが、西洋人は結構前から日本に来てるにパンの作り方を教えてくれなかった。

西洋書物から情報を得て作ったんだそうな。パンをな。

「パンの作り方なんて、そんなの西洋人はみんな知ってるだろ？『常識』だし。」

だとさ。ひどい話だ。『常識』だから教えてくれない。

作り方も知らない。パン屋さんが作るから。

アンタは作り方を知ってる？俺は知らない。作ったこと無いし。

喰うのは結構やってるけどな。完成品を店で買う。

作り方、動かし方、操作の仕方、指の動かし方、歩き方、喰い方、存在、

『常識』を『知っている前提』で人は話し、考え、想像し、行動する。

なら、『赤ちゃん』『乳児』の心の中の事を誰が知ってるんだろうな？

『常識』だから教えてくれないのか？知らない振りしてるのか？

みんな知ってるから教える必要が無いのか？

おや？不思議だねえ、インターネットにも本にも書いてねえ。

みんな知らねえんでやんの。知ったかぶりやがって。

誰か知らないのか？そういう作家はいない？先生はいないのか？

『物心』や『自我』を持っている奴では参考にならない。

『現在進行系』の言文一致体でいい。『言葉』じゃダメだ。『自我』が入ってる。

『物心を持たない２才児未満』で本を書いてるやつはいないのか？

情報は無いのか？字が書けない？まあ、そうだな。書けたら『自我』があるな。

いるのならぜひ教えてくれないか？世界のみんなにさ。

世界をつなげるインターネットで。

情報さえあれば『付き合い方』や『相手の気持』もわかるんだが、赤ん坊とのな。

ううむ、難しいなこれは。難解だ。心を読まなきゃ無理か。

ところで、世界よ？

チュートリアル完了の【ボーナス】はなんだ？金か？装備か？仲間か？それとも

『愛という名の祝福』かい？

閉幕、終了、終わりだ終わり。

さあ、帰った帰った。次の公演は気が向いたらだ。