第15話 出張を終えて
自宅に帰るまでが遠足です。
そう、完全に自宅まで帰り着くところが、遠足の終了。つまり、最後まで安全かつ無事に行ってはじめて、遠足は完結するのです。
そんなものは小学生あたり相手の話と思われるかもしれない。まあ、中学生以上になったらそんなこといちいち言わんわな。それは、あろう。
だが、これは社会人でも一緒ではないかな。日々の出勤、たまにある、人によってはいつもかもしれないけど、出張なんかがまさにそうではないですか。
そういう意味から考えると、ちょうど今の私は出先のホテルで起きたばかりで、まだ出張中です。厳密にいえば。
それでも、夜明けはもうすぐ、外はすでに明るくなりつつある時間です。今のところ雲ばかりの空だが、この地も、今日は一日晴れ模様。瀬戸は朝焼け今日もハレルヤ。
今いる場所から岡山の自宅に戻るのは、新幹線に乗ればせいぜい1時間程度。それからお手伝い先に参ります。朝9時には、そちらでの仕事を始めます。昼には少し南の方に出かける用がなくもないですけど、そんなこんなで今日は夕方までお仕事があります。
少しフライング気味なことを言うようですけど、今回の出張を終えての所感。
実に、有意義な出張になったということです。
資料が集まったことももちろん大きい。しかしそれ以上に、資料に対する取組みへの意識がさらに確固たるものになるきっかけができたということ。これこそが、今回の出張の一番の収穫かもしれません。
1回で、1発で!
それで済ませたい気持ちはやまやまですし、それで済ませるに越したことはありません。しかしながら、同じものに何度か当たることで、前回気づかなかったところに気づけることが、今回もまた、いくつかありました。そのためにこの地に3泊したわけですけど、その効果は絶大でした。
こんなところで、今回の出張の総括を。
私の今回の出張の目的は、広島の作家・四反田五郎の足跡を追うための資料収集です。自分が生まれる前、幼少期の資料に当たっていくことが今回の仕事の最大の目的でした。資料を見て、必要なところをチェックして複写申請してコピーをとる。コピー取りとは名ばかりの、きつい仕事でした。
もちろん、これで終わりということにはならないでしょう。
また、来ることになるかもしれません。それでも、いいのです。
今回得た資料を自宅に戻ってしっかり分析し、書籍化の原稿の残りを書き切って書籍にするまでの仕事が、待っています。
ではそろそろ、帰る準備に入ります。
自宅に帰るまでが出張ですと申しましたが、自宅を出てから帰ってくるまでが仕事ですからね。
それでは皆さん、今日も一日、ご安全に。
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