四月
行燈に揺れる影はもう古い文明開化時代はガス灯(火)
幽霊の正体見たり枯れ尾花 その物陰で笑う妖(妖怪)
真剣に抗議に取り組むその横顔 講師の話は右から左へ(横顔)
GHIこの辺がちょうどいいのだけれど一番見やすいのはどこだっけ(映画)
愛猫の墓の裏から子猫の声春は別れと出会いの季節(出会い)
これくらい両手で大きく描いた箱たくさん入るよ何を詰めよう(おべんとう)
森の奥電気の届かぬところでも君の鼻がピカピカ光る(夜道)
河川敷のつるつるで丸い小石たち昔はどんな形だったの?(石)
高鳴る胸キュートな女子がいる妄想 硬いローファー履いて登校(一年生)
生物の頂点気取って馬鹿みたい所詮獣に変わりないのに(獣)
書初めはこたつ抜け出し縁側で白紙に膝つき希望の光(縁側)
二番風呂君が入った浴槽にはいつも鱗が数枚浮いてる(魚)
君の家に立派な鯉が泳いでるそれを口実に毎日通う(恋)
入学式看板前には長蛇の列大きな制服カチコチピース(入学式)
世の中は大型連休まっしぐら私は金を稼ぎます。(ゴールデンウィーク)
東風吹かば海峡渡る蝶が飛び立つ千里の先でまた会える日を(蝶)
赤旗に紛れて燃える白き火は息子を想う父親の覚悟(味方)
風だけならまだ許せるよ許せるよ風よお前は呼んでないから(風)
お湯入れた後の三分きっかりと計ったことないいつも曖昧(3分)
猫グッズ集めるほどには猫が好きだけど猫種は全くわからん(猫)
寝静まる街に飛び交う怪電波書き留め向かう先は秘密基地(電波)
神を捨て人を欺くその口を縫い付け火をつけ灰すら残さず(魔女)
喧嘩なんて一度たりともしたことないわ きのこの山が一番だもの(喧嘩)
満月の夜は兎がお餅つきライオンが吠えロバが驚く(月)
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