家族写真を一人でとる方法
霧ヶ原高校怪異探求部調査報告書
報告番号:第■■■号
件名:家族写真を一人でとる方法
調査責任者:九十九 九十九
記録担当:雨下 空鹵
■ 調査対象概要
本件は、某写真投稿サイトに掲載された技術指南記事「家族写真を一人でとる方法」に関する調査報告である。
当該記事は家族写真の撮影技術として投稿されており、セルフタイマーや三脚の使用法など一般的な内容から始まるが、
記載された手順の一部に通常の写真技術とは異なる異常な要素が含まれていることが判明した。
■ 現地調査結果
【記事の内容(抜粋)】
調査班が確認した当該記事には以下のような記述が含まれている:
「カメラのセルフタイマーを15秒に設定し、シャッターを押した後、目を閉じてください」
「撮影場所は必ず『家族の思い出がある場所』を選んでください。なくても構いません」
「現像された写真に写っているのがあなたの本当の家族です」
【技術的検証】
・記事の投稿者は「家族写真館 代表」を名乗るが、該当する事業者は確認されない
・投稿に添付された写真例は、一人の人物が複数人に見える多重露光とは明らかに異なる
・写真に写る「家族」は投稿者との血縁関係が認められない別人である
■ 体験証言と異常報告
【実践者の報告】
記事の手法を試行した複数の人物から以下の証言を得た:
・一人暮らしの20代男性:「写真には知らない夫婦と子供が写っていた。でも懐かしい気持ちになった」
・高齢女性:「亡くなった息子ではない別の青年が隣に立っていたが、『息子だ』と確信した」
・学生:「写真の中の自分は笑顔だったが、撮影時は泣いていた」
【共通する特徴】
・撮影者は写真に写る人物を「家族」として認識する
・写真の「家族」は撮影者の理想的な家族構成に合致する
・実践後、撮影者の社会的孤立が進行する傾向がある
■ 考察
なし
■ 危険度評価【C】
物理的危害は確認されていないが、現実認識の著しい歪曲および社会的関係の断絶が報告されている。
また、「写真の家族」への依存が進行し、現実の人間関係を拒絶する事例も確認されており、
長期的な精神的影響が懸念される。
■ 追記
20XX年12月2日、部室内の席上に家族写真を発見。
写真には私と両親、兄が写っている。
設置者は不明。私には兄弟は存在しない。
以上。
報告日:20XX年XX月XX日
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