――今日も一日を無駄にした。
――もっとうまくできる方法があるはずなのに。
――自分はできない人間だ。
そういう不甲斐なさや息苦しさを、誰しも一度は経験したことがあると思います。
このエッセイでは、自分の中にある「理想の自分」と、実際の「現実の自分」との差異から生まれるそんな苦しさに、タスク管理という方法で向き合っていく、地に足のついた過程が書かれています。
人間みんな実際にできることの六倍を目標にしてしまいがちという情報だけでも、私にとっては目から鱗で、肩の荷が降りる気持ちでした。
タスク管理のイベントというのは初めて聞くイベントでしたが、人と繋がりながらやりたかったことに挑戦していくことで、どんどんと自分が自分に課した無意識の縛りから解放され、視界が開けていく様子が細やかに書かれていて、「こういうものがあるのだなあ!」と新鮮な気持ちになりました。
今日も何もできなかった…と苦しむ気持ちに心当たりのある方に、ぜひとも読んでいただきたいエッセイです!