センチメンタルアンドロイド
加藤とぐ郎No.2
日記①
電灯だけが世界を露にしている。机に向かう私の足元に、横たわっているアンドロイドは、規定された手順に則り私を癒している。
「にゃ、にゃあ……」
私は右足をそれの肩に乗せ、気まぐれに揺らしてみたりしていた。手元ではペンが走る。まさにこの日記を書いている真っ最中なのだ。
アンドロイドは私の部屋で、そのあられもない接続部や人肌を再現した外装を晒している。愛玩用でもないそれに服を着せないでいるのは、私の趣味だ。服を着る必要が無いのだから、服は着せないのは当然という考えを押し付けている。
それに対して不平を言う事もない。それが私の生活支援アンドロイドのピーエーだ。
「いつまで猫の真似させてりゃ満足しますか?」
ピーエーが立った。さすがに悪ふざけの命令は優先順位を下げられてしまうらしい。もう飽きたし、猫の真似は終了させた。
日記を片付けて、眠ることにしよう。
おやすみ。
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