神様曰く、どうやら異世界で大きな災厄が起こるらしく、「適応力が異常に高い人間」を探していたら、俺が選ばれたらしい。

「異世界転生……？」

「うむ。ただし、君には一つだけ“好きなスキル”を与えよう」

「……好きなスキル？」

俺は少し考えてから言った。

「じゃあ――“全スキル習得＆成長速度1000倍”で」

神様は目を丸くしたが、笑って言った。

「面白い。よかろう。それを持って、異世界に行くがよい。君の第二の人生が始まるのだ」

そして、気がつけば俺は――森の中に立っていた。

装備も、金も、仲間もいない。ただひとつあるのは――最強のスキルと、やり直すチャンスだけ。

「さて、異世界生活、始めますか！」

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