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八朔日の贄・短編集

八朔日の贄・短編集

絶山蝶子

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★9
3人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 小野塚 
    1671件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    八朔の葉影より零れ落ちる神々の受難

    これは史上最大の問題作であり又、永きに
    渡って繰り広げられる、もう一つの
     壮大な日本神話【八朔日の贄】に纏わる
    スピンオフ短編集である。
    …書いていても、もう既に震えが来る程の
    伝奇ホラーは、スピンオフさせても尚、
    その禍々しさは少しも衰えない。
      神 人間 禍津物 そして…。
    本編は長編だが、硬質で潔く端正な筆致に因習、ブロマンス、反社、学生、宗教、獣
    様々なものが蠢き疾走する。そして其処で
    知らされなかった逸話が、この短編に
    納められている。
        まるで、高価な柑橘の如くに。

     桐箱に納められているのは果実か、将又
    人の臓物なのか。それとも愛すべき
     者たちの 遠い記憶 なのだろうか。

    短編集としても、かなり不穏。
    八朔の青い果実が葉影から顔を覗かせる。
    目が合ったらば最期。


     間違いなく虜になってしまうだろう。

    • 2025年8月24日 06:28