第14話 「好き」
☆
人生にはなにかしら色々な事がある。
俺もそうだしきっとアイツらも。
そう考えながら俺は家に帰る。
それから母さんに挨拶をしてから家に居るとインターフォンが鳴った。
俺はトイレに入っていた為に母さんが出る。
すると「幸助。来客よー」と呼んできた。
「誰だ?」
考えながら玄関に向かうとそこに蓮奈が居た。
俺を見てからニコニコしている。
その姿に俺は「蓮奈。どうしたんだ?」と笑みながら聞くと蓮奈は「こうちゃん。明日、デートしてくれない?」と言ってくる。
明日か。
土曜日だな。
「分かった。デートしようか」
「ありがと!こうちゃん。それで今日来たの...その。お洋服を決めてほしくて」
「洋服...あ、デートの服か」
「そ、そう。デートのお洋服...決めてほしいかなって」
「わ、分かった」
「提案をしたくて色々写真を持ってきた。見てほしいかなって」
それからはにかむ蓮奈。
そして俺に写真を見せてくる。
写真を見ると可愛いファッションをしている写真ばかりだった。
俺はそんな写真達に蓮奈を改めて見る。
「写真、可愛いな」
「かな?可愛い?」
「ああ。可愛いと思うぞ。俺は」
「そっか。嬉しい」
そう蓮奈は言う。
それから蓮奈は「上がっても良い?」と聞いてくる。
俺は「良いけど...」と目をパチクリする。
そして蓮奈を家に上がらせる。
時間も時間。
キチンと時間内に帰さないとな。
☆
「こうちゃんの部屋は何も変わってないね」
「なんだそれは。皮肉か?」
「違うよ。皮肉じゃなくて...」
そこまで言ってからいきなり踵を返す蓮奈。
それから俺を勢いよく抱きしめてくる。
いきなりの事に俺は動揺する。
な、なんだ!?
「蓮奈はこうちゃんが好きって言ったよね」
「そうだな。確かに言った」
「私ね、こうちゃんとならエッチな事をしても良いって思ってるんだよね」
そう蓮奈は言った。
は?、と思いながら俺は蓮奈を動揺して見る。
すると蓮奈は俺に勢いよく突き飛ばしてから俺をベッドに押し倒した。
は?!
「ま、待て。蓮奈!なにをしている!」
「蓮奈は...こうちゃんが欲しい」
風が靡いて窓を叩く音がする。
それだけだ。
音はそれだけしか聞こえない。
目の前の四つん這いになっている蓮奈の顔を赤くなりながら見る。
こ、コイツ。
「蓮奈。気持ちは分かる。だけど俺は...」
「私を選んで。こうちゃん。...ゴメン。我慢していたけどやっぱり無理かな」
俺は目の前の蓮奈を見る。
蓮奈は俺をジッと見ており真っ直ぐな視線を一切ずらさない。
そんな蓮奈を見ながら俺は溜息を吐く。
それから「とりあえず落ち着け」と言いながら起き上がる。
すると蓮奈は俺を突き飛ばした。
「起き上がるのは駄目」
「馬鹿かお前は。なにをする気だ」
「えへ」
それから蓮奈はなにを思ったか俺の大切な部分を撫で始めた。
こ、コイツ!
そう考えながら蓮奈を見る。
「馬鹿止めろ!」
俺は蓮奈を慌てて見る。
蓮奈は撫でるのを止めない。
それどころか上着を脱ぐ。
そして俺の上に跨った。
「言う割には硬くなってきてるよ?こうちゃん。おっきい」
「気のせいだ!」
そんな馬鹿な事があるか。
現役の女子高生に興奮なんぞ。
そう考えながら俺は蓮奈を退かそうとする。
すると蓮奈は遂に下着姿になった。
俺は「蓮奈...」となる。
「楽になりたくない?こうちゃん」
「...」
「こんなにおっきいのが私の中に入るか分からないけど私は覚悟を決めるよ」
それから蓮奈は俺のズボンを脱がそうとする。
俺は「蓮奈!」と蓮奈を押し倒した。
形勢逆転。
蓮奈を下に見下ろす。
ニヤニヤする蓮奈。
「やる気出た?」
そんな蓮奈の顔に手を伸ばして額を弾く。
それから「なる訳ないだろ。このアホ」と言いながら溜息を盛大に吐く。
そして俺はベッドから降りる。
蓮奈は真っ赤だ。
そんな奴を襲える訳がない。
「ぶー。こうちゃんの根性なし」
「根性なしだろうがなんだろうが構わない。俺はお前を大切に思っているから襲えない」
「...こうちゃん...」
蓮奈に上着を被せる。
それから俺は蓮奈を見る。
蓮奈は俺を見ながら上着を握りしめる。
そして涙を浮かべた。
俺はその姿を見ながらゆっくり蓮奈の頭を撫でて抱きしめる。
「こうちゃんの事が本気で好きなの。私」
そう蓮奈は強く言いながら俺に縋る。
俺は号泣する蓮奈を強く抱きしめながら優しく優しく背中をさする。
そして涙を拭ってあげた。
「気持ちは分かる。だけどこういう行為はまだ早い。別の意味でお前に応える為に頑張るよ」
それから俺は蓮奈が落ち着くまで傍に居た。
蓮奈は目を閉じ。
ゆっくり俺に身を委ねていた。
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