第7話 マジックツリー
フォレストムーンの三日間の滞在を終え、スロウス達はマジックツリーに向かう事にした。この世界は剣と魔法の世界。名称としてギブンという。
創造神たる梟の頭を持つ知の神ギブンが天と地を産み出し生物を産み出し創り出したと言われる。その中でもスロウスは特別でギブン自らこの地に転生させた特別な転生者であり能力も他の神々が転生させた転生者とは仕様が違う。
それこそ創造神の代理人といえるような能力を有している。何故選ばれたのかはいまだにわからないが、スロウスは怠惰ではあるが感謝しながら今世を過ごし、時に世界を救い停滞させ神が望む自由を謳歌している。
スロウスは長い人生で意外なほど退屈を見つけたことがない。
その中でも娘を育てるというイベントは何よりも面白い事なのかもしれない。
アリアとの恋人や夫婦のようなごっこ遊びもなんだかんだ本気になるようなものにもなっているので、父母としての関係もいい。
話しは変わるが、この世界には五大陸という大陸があり、中央大陸、東大陸、西大陸、北大陸、南大陸。
そのように分かられている、そして島がいくつかあり、未開の大陸もどこかにあるといわれている。
もっともスロウスはその未開の大陸にも上陸したことはあるのだが、あえて情報を開示していない。
少なくとも今の世界では対応できないような強力な魔物達が鎮座している大陸だからだ。
魔物にも高ランクになればなるほど言葉を介し対話できるものも多い、温和であればいいが、それ以外であれば命はすぐになくなるだろう。
未開の大陸ではスロウスは難なく戦い勝利者となり友も得たが、少なくとも人間の最強種であったとしても生き延びるのは困難だろう。
まあ愛娘であれば生きぬく事は可能だとは思うので、いずれ連れていきたいとは思っている。
そんな思考の中たどり着くのは中央大陸の最南端、南国の香りがする迷宮都市マジックツリー。
あらゆる冒険者が富と名声を手に入れようと集う都市。
そこにいるのはマリアの師匠でもある冒険者ギルド長、アントニー、長命種にして狼の獣人の老齢の男。
十数年前魔王種を屠った狼族の英雄。
またスロウスの戯れで鍛え上げられた弟子の一人。
「破壊」のアントニー。
その力は現役を退いた今も健在で尚も自己鍛錬を欠かす事はない。
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