#3 「全国探索者連合に登録する日」

2024 4/14 10:00


今日も、またあの悪夢を見た。

今月に入ってから頻度が高い気がする。

前までは月2とかだったのに…。

…もう、お兄ちゃんの傷ついた姿は見たくないのに。






昨日、神崎さんに言われたこと…今日のうちに済ませてしまおうか。

そういえばだけど…探索者の申請って、どういうところでやってるんだろう。

市役所?県庁?

…はさすがにないか、見たことないし。

ネット見たら大体のことはわかるって坂上さんは教えてくれたけど、検索かけたら普通に出てくる感じなのか?


ええと…【裏世界 探索者】。

検索結果が数千件か。

トップに載ってるのは…『N.E.C.net』?

何だろう、これ。

電力会社っぽい名前だけど…。

ひとまず、クリックしてみるか。


ぜ、全国探索者連合…?

結構大きい組織なのかな。

ホームページには…『最新の裏世界』とか、『行方不明者一覧』とか、様々な情報が載っている。

やっぱり、一筋縄ではいかないんだろうか。

『探索初心者の方へ』、僕が今見るべきページはこれか。


『裏世界の探索は常に危険と隣り合わせ。証明書が未発行、未所持の状態での侵入は推奨されておりません。』

一応、今のまま侵入することもできそうだけど…命の保障はできないってことか。

「認定の発行所は全国に1000ヵ所以上!このページでは地方や都道府県、市町村から絞り込みが可能です!」

埼玉県内で検索して…うわ、結構多いな。

次はさいたま市で…よし、結構絞り込めた。

駅に近い立地が多いのか?

1番行きやすそうなところも、大宮駅から徒歩5分だったし。

場所がわかったら、早速準備して…。


「おとーと…?」

「お、お兄ちゃん!?」


なんか扉が開いてるなって思ってたら、お兄ちゃんが覗き見してたのか。

さっさと入ってきたら、抱きついてむにむにしたのに。


「探索者って聞こえたから、びっくりしちゃって…つい」


身内がこんな怪しいサイト見てたら、嫌でも驚くだろうな。

…持ち物は…こんな感じでいいかな。


「おとーと、どこか出かけるの?」

「うん、僕探索者の証明書を発行しに行くんだ」

「…んぇ!?」


お兄ちゃんも裏世界のこと、詳しいのかな。

でも、どうして知ってそうなんだろう?


「き、奇遇だねっ!自分も2年に1回の更新しなきゃだし!連れてくよ、おとーとっ!」

「え、えぇ!?うん…」







僕とお兄ちゃんは、過去に1度だけ事件にあったことがある。

4年前、深夜の住宅街にぽっかり開いていた穴に、興味本位で入ってみたのがきっかけだった。

今考えれば、あれは裏世界の入り口だったんだろう。

小学生のごっこ遊びのノリで探検していたら、罠に嵌められて、お兄ちゃんが…!

…お兄ちゃんを殺そうとしたのは、関東圏で暗躍している指名手配犯の通称…白狐だ。

ちょうどそのときは警察に保護されて、無事だったけど。

お兄ちゃんはその日を境に、あまり家に帰ってこなくなった。


もしかしたら、お兄ちゃんは白狐を追っていたりするのかな。

もしそうだとしたら…。


「おとーと?顔が暗いけど、どうしたの?」

「ううん、何でもないよ」


気がついたら発行所が入っているビルの真正面だ。

気づかない間にそこまで移動していたのか。


「申請書、受理しました。証明書とカードを発行いたしますので、少々お時間を頂きます」


お兄ちゃんはカウンターの横に置いてあった機械で手続きをしている。

探索者ってことは中の敵にも対処できるのかな。

僕ほどじゃないけど足速いし、腕相撲は毎回勝つし。

やっぱり鍛えてたりするんだろうか。

昨日会ったアンジュさんみたいに…。


「盈月様。証明書とカード、発行が完了いたしましたのでお渡しさせて頂きます」

「あ…ありがとう、ございます」


証明書は…スマホの契約書とほぼほぼ似ている。

カードも、側から見れば学生証にそっくりだ。


「あ、手続き終わったー?」

「うん。お兄ちゃんも?」

「そうだよー!それじゃ、サイトに登録しちゃおっか」


今朝見たサイトに登録すると、自分に合った裏世界の入り口が表示された。

全部6級だけど…。


「最初は皆6級、つまりただのクソザコだから安心してね!」

「お兄ちゃん、僕にそんなイメージ抱いてたんだ…」

「待って待って、公式の文言だからー!」

「それにしたって酷くない…?」


昨日摩耶さんが僕達4人のことをそう言って拍手していたのはそういうことだったのか。

拍手は余計だし、この人煽りに来ただけなんじゃ…?

でも僕達のこと助けてくれたし、実はいい人なんじゃ…。







「おとといさ、巻き込まれたって言ってたけど…、入り口ってどこだったの?」

「え?通ってる大学の入り口の近くだけど…」

「んぇぇ!?それって…これのこと!?」


お兄ちゃんはスマホの画面を僕の顔に押しつけてきた。

そこには、4級以上の探索者2人必須とか、入り口が2つあるとか、そんなことが書かれてあった。

コメント欄には、

『どうやって攻略するんだよこれ』

『ぼっち俺、探索不可能』

『東側の入り口は北東京大学の池袋キャンパス内だってよ』

『西側は阪急烏丸駅っスね…どんだけ離れてるんスか…?』

『関東側で誰か合流できるフレンド探すわ』

…と書かれてある。

入り口の情報ってどこから得てるんだろう?


「無事に攻略できたってことは…関西から入った人もいるってことだよねっ!」

「僕達がもし先行して行っても入り口は閉じてくれないの?」

「うん、基本的に複数入り口がある裏世界は入り口の数分の人数が別々で入らないといけないんだよー」


関西圏から来た探索者…は、恐らく神崎さんと摩耶さんのことだろう。

あの場には忍さんも含めて4人しかいなかったから、多分そういうことだと思う。

摩耶さんが落ちてきたのは…きっと神崎さんが上の通路で何かしたんだろうな。

爆破とか、爆砕とか。


「僕、その関西側から入って来た人達と一緒に昨日も裏世界に行ってさ」

「んぇぇぇぇ!?それってもしかして、話題の裏世界に載ってた…これ!?」


こっちは5級相当って書いてあるけど、コメントの数が明らかに前のより多い。

『10人…10人!?』

『流石に多くね』

『またあの霊媒師やらかしたん?』

『未経験者4人いるんだけど…』

『絶対こんな人数いらんだろ』

『討伐方法が地味だな…』

『あ、でもこの札使いおもろそう』

僕のことも書いてる…。

面倒なことになったらやだなぁ…。


そういえば、ユーザーの名前が見えないな。

望月…と入れた僕のユーザーネーム、実は使わなかったり?







「あのさ、4級とか5級とかって一体なんなの?資格?」

「大体そんな感じだよ!えっとねー、これを見ると早いと思う!」


 これもホームページに載ってるのか…。

『全国探索者連合(N.E.C.)の階級

1級:何させても最強や

2級:激重案件だ 行ってこい

3級:大規模はまかせろ

4級中規模なら一人で行けるもん

5級:小規模なら 複数人連れていけ

6級:ただのクソザコ』

ところどころ公式の文言にあるまじき表現が多々あるけど、大丈夫かな…?


 新着の裏世界のページから今の自分にあったものを探す。

…今いるビルのすぐ裏に入り口ができているらしい。

6級からでも安心して入れる難易度で、推定探索時間は1時間らしい。

こういう情報って一体どうやって仕入れてるんだろう。

まさか、実際に行って確認してるとか?







「お兄ちゃん、こんなの見つけたんだけど…一緒に行く?」

「んぇぇ!?…まぁこんなの余裕だし!何かあったらサポートするよ、おとーと!」


お兄ちゃんの了解を得られたので、僕達はビルを出て現場に向かう。

そこには、一昨日や昨日と同じような蜃気楼っぽいものが立ち込めている。

お兄ちゃんがビルの壁面に向かってパントマイムをすると、たちまち空間がグーで殴ったガラスみたく砕け散って、裏世界の景色が見え始めた。


「ささ、いっくよー!」

「う、うん…」


少し不安を抱きつつも、裏世界に足を踏み入れる。







そこは、通路が浮いている空中庭園みたいな感じだった。

全体的に青黒く、間隔を空けて淡く光る水色の結晶が設置されている。

入り口は少し高い場所にあり、小さな広場のようになっている。

その中心に、黒い噴水がある。


僕は液体が溜まっているところに、手を入れる。

ぬめっとした感覚が嫌に手を震えさせてくる。

少しガサゴソしていたら、底からお札を取り出せた。


お兄ちゃんは少しの間何かを呟くと、何もないところから彼の身の丈ぐらいはある大きな武器を出現させた。

これは…鎌?

いつもジャージを着ているのは、この武器を動かしやすいからか?


「自分ぐらい強かったらこんなこともできちゃうんだよー!」

「そ、そうなんだ…」


微妙にそれだけじゃない気がするが、今は気にしないでおこう。


「背中は任せてよねっ!」

「う、うん」


未知の領域で動くのは怖いけど、お兄ちゃんがついてるなら安心かな。

一歩一歩と、斜面を降りていく。







しばらく進むと、宙に浮かぶ謎の物体を見つけた。

石でできた四角い物体で、ところどころ欠けている。

これは…敵?

札をただ投げるだけじゃちょっかいにしかならないから、願いを込めないといけない。

…突如物体が粉々になりますように。

3回ぐらい唱えて、投げる。

効果は…微妙にヒビが入っただけだ。


「えぇっ!?昨日はこれでも効果あったのに!?」

「人には向き不向きがあるよっ!おとーとって優しいから攻撃系の願いは効果が半減するんじゃないかな?」

「嘘でしょ…」


お兄ちゃんに優しいと言われたのは嬉しいけど、敵を倒せないんじゃぁな…。

…物体が、うずうずしている。

3mぐらい飛び上がって、落ちてきた。

これが頭に当たったら、一昨日の摩耶さんみたく頭がおかしくなってしまう。

口癖がもっきゅもきゅになるのは…嫌だ。

…僕の頭に、攻撃が当たりませんように。

そう願って札を上に投げると、頭上にクッションが形成された。

ふかふかでちょっと気持ちいい。

しばらくすると、物体が通路から空中に落ちていくのが見えた。

バウンドしたのかな…。


「おとーと!凄いよっ!」

「ん…あ、ありがと」


何が起こったか分からないけど、いつまでもここでじっとしているわけにはいかない。

更に奥へと、進んでいく。







…突き当たりに、岐路がある。

どっちも出口っぽい広場に続いているようだ。

右のほうに、箱が置いてあるのが見える。


「右、行ってみる?」

「そうだねー、なんか入ってるかもしれないし!」


決めた道に進むと、入り口や左に進む道にバリアが貼られ、戻れなくなってしまった。

ここまで来たら先に進むしかないのかな…。


少し小さな木の箱の前にたどり着く。

妙に周りが広い気がするけど、敵はいなさそうだ。

…開けてみよう。


「…おとーとっ!?」

「え…」


箱に手を触れたら、さっきよりも更に大きな物体が出てきた。

既に、落下を始めている。

間に合わない…!


「今助けるよ、おとーとっ!」


お兄ちゃんが鎌を振る。

その物体は…一撃で砕け散って、欠片になった。


「お、にいちゃん…?」


箱しかないのに空間が広かったのはそういうことか…。

僕は予想もしていなかった脅威に、動くことさえできなかった。


中身は…随所に設置してある結晶が、5つ。

RPGとかだとそのまま入手できるけど、これって持ち帰っていいのかな…。


「わわ、凄い、売ったら高い奴だ!」

「そうなの…?」


アンティークショップとかに売ってる電球とかの原料だったりするのかな。


…出口についた。

僕達が近づくと、扉が勝手に開く。

戸の向こうから大宮駅の改札口が見える…!


僕はそこに、飛び込む。

お兄ちゃんも、それに続く。







時計は…午後1時を指している。

ほんの1時間裏世界にいただけなのに、空の青さが懐かしい。


「お疲れ様、おとーとっ!」

「な、なんか…どっと疲れた…」


予想はしていたけど、探索って結構体力を使うんだな。

命の危険があることも、今回ではっきりと分かった。

けど…明日になったら忍さんが戦えもしないのに僕を無理矢理、裏世界に連れていくんだと思う。

しばらく逃げられそうにないかな…。







駅のビルに入ってるカフェに入る。

今日は…カフェオレにしようかな。

お兄ちゃんはオレンジジュースを頼んでいる。


「埼玉とか東京とかって、裏世界の難易度低めなんだよねー」

「土地関係してくるの…?」

「うん!結構強いのが出てくるのが…京都とか名古屋とか!」

「その辺りの人、結構苦労してそう…」


初心者向けってことか。

これなら僕も忍さんもりつさんも安心だろう。


お兄ちゃんは少し、何かを考える。


「あ、あと!探索する時間帯はよく考えてよねっ!」

「夜になったらまもの…?が強くなったりするの?」

「確かにそういうとこもあるけど、深夜帯は不審者とかたっくさん来てるんだよねー。2ヶ月ぐらい前に大阪で霊媒師を名乗るやばーい人が出たってちょっと騒ぎになってたんだから!」


大阪で霊媒師…もしかして、神崎さんのことか?

ちょっと胡散臭かったし、あり得るかも。

僕達にやったのと同じように宣伝でもやってたんだろうか。


不審者が出るってことは、裏社会の人間も出入りしたりするのか?

もしかしたら、ぼったくられて代金を払えない客を連れ込んで無理矢理…これ以上考えるのは止そう。


僕達はカフェを後にした。

今日の用事は…これで終わり。

明日、忍さんと情報交換してみようかな。







【おまけ:ネットでやり取りをする2人】


はぁ…つっかれた。

横浜市内の適当な裏世界を1時間彷徨くだけで疲労困憊って、どういうこと…?

たまたま事情に詳しそうな警察官が付き合ってくれたから助かったけど、正直どうなってたか。


そういえば…無造作に置いてあった箱を開けたら緑色の玉が入ってたけど。

あれって、使い道はなんだろう。

…全国探索者連合…N.E.C.のユーザーに聞けば分かるかな。

よし、早速ホームページを検索して…。


ユーザーネームは…ふみいも…っと。

本名の文妹りつは使えなかった、まー当たり前だよね、ここはネットの掲示板みたいなとこだし。

よく勘違いされる名前で入れてみたけど…自分の苗字って、そんなに読みづらい?

…無事に入れた、昼間より少しだけ混んでるな。







質問板…これかな。

ええと…

『今日探索した裏世界でこんなの見つけたんですけど、これって何ですか?でかめの兵糧丸ですか?』

写真もつけよ。

こんな感じでいいよね。

…うわ、レスはっや。


『Hakase:売ったら大体5000円ぐらいで売れる奴だ』

『ミッドナイト朝比奈:今日の裏世界だと…桜木町のこれ?』

『ひまじん:うわ、俺行きたかったとこだそこ』

『26:ちなみに自分の目の前で割ると疲労感がどっかいく』

『牛:勿体ないからさっさと買取店に売ってきな』

『あめーば:ワイの昼食費何日分や…?』


…見たところ、高めのエナドリ的なアイテムっぽい。

こういうのあんまり使わないし、明日学校終わりとかに売りに行こうかな。

そのお金で何しようかなー。

超有名コーヒーチェーンのスターボックスの新作ドリンクでも飲みに行こうかな?

神崎さんが勧める理由も分かったっていうか。


すぐ裏世界が特定されたから、もしかしたらそのページが既に作られてるのかも。

ちょっと見に行ってみよ。







あった、ここだ!

コメントが数十件…多いのか少ないのかわかんないなー。

設定でコメント者の名前とか非表示にできるっぽいけど、絶対いらない機能だと思う。


『上腕二頭筋:関東は6級推奨の裏世界が多くて羨ましいですよ!九州にも手心を加えて頂きたいものです!』

上腕二頭筋…多分、アンジュさんかな。

話し方も似てるし、多分そうだ。

九州って結構、難易度高かったりする?


『もきゅーさん:もきょ、結構いいの採れそうじゃないですか』

もっきゅもきゅな人…摩耶さん以外有り得ないよね。

それ以外だったら最悪。

確かにいいアイテムはゲットしたけど、この人ネットでももきゅもきゅしてるのかー…。







…あれ、自分宛のメッセージが届いてる。

送り主は…【つつじ】?

誰だ、見当がつかない。

本当に知らない人?

いや…でも見るだけ見てみるか。


『もしかして昨日の大阪での探索にいた奴か?』


確かに昨日そこにはいたんだけど、大阪の裏世界って1日でも結構できてそうだし…。

この人のプロフィール、見てみよ。


…探索した裏世界の情報が載ってる。

こんなのも載せてくれるんだ…。

一昨日の北東京がどうたらってのは別にいいんだけど、昨日の裏世界の情報、かなり私達が探索したのとそっくりだ。

というか、おんなじだ。

それじゃ昨日の集まりにいた誰か?

『誰かはちょっとわかんないですけど、陰陽師を名乗ってる神崎さんって人見かけませんでした?』


『おうよ、見かけたぞ!…あれ、もしかして俺のこと忘れられてる?』

…あ、分かったかも。

この人、昨日盈月さんと会話してた春ヶ崎さんだ。

なんだー、知ってる人でよかったー。







『…ってことがあって』

『マジかよ、警察が?』


春ヶ崎さんは偶然ついてきてた人と一緒に探索してたらしい。

ストーカーかな…。


『そちらも大変でしたね』

『やー、あの白髪の兄ちゃんが結構強くてな。あっさり探索できたぜ』


この調子なら、この先もなんとかなるかな。

…でも、探索はやっぱり1人じゃ心許ないし、仲間欲しいよね。

できるかなぁ、仲間。


『大丈夫だろ、幸薄そうな盈月だって捕獲して仲間にしたんだし!お前もできるさ!』

『まぁ、善処してみます』


自分は春ヶ崎さんともメッセージのやりとりを終えて、ベットに転がった。

うーん、白髪の若い男?

単なるデマだと思うけど、関東圏を拠点に活動してる白狐っぽくない?

杞憂で済めばいいけど…なんか、引っかかるんだよねー。

…ま、いいか。

自分、そんな変なのが出る時間帯に裏世界なんかいかないし。

どうせ自分には関係ないし、気にしないのが1番だよね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る