🗡️🐺Roda『The One Who Opens the Door to the World』(ローダ・世界の扉を拓く者)~意志秘めたAIが拓く穢れ無き恋路~
Prologue A Part 『The departure of a failure(出来損ないの旅立ち)』
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🗡🐺狼駄@カクヨムコン11参戦中
Prologue A Part 『The departure of a failure(出来損ないの旅立ち)』
西暦──。
約300年前、世界と共に焼き払われた
事実を
ただでさえ地球温暖化と云う人類が犯した大罪で風化した岩の如く削れた人の営み。
現在『
ホモ・ハイデルベルゲンシス──。
そんな怪し過ぎる過去の
──然しそんな話は敢えて捨て置く。
「──王ッ! ニュルブル王ッ、どうか
時は深夜3時頃。
ハイデルベルク当主の寝室、民衆を無視した誇大な門を汗だくで必死に叩く伝令を帯びた兵士。中から
国の命運と
「何だ何だこんな深夜に
さも
「も、申し上げますッ! 近衛騎士団がたった1名の族に
血と汗に
「な、何だと!? ぞ、族の消息は明らかであるか?」
流石の王も色も失う。
ハイデルベルクの近衛騎士団は
それがたった独りに殺られた。到底容認出来る話ではない。
「そ、それが……」
「何だ? 早く申せ」
乾き果てた伝令の兵士。
冷汗なのか、
「ふぁ、ファルムーン家。聖騎士『ラムダ』の
「……ば、馬鹿なッ? あ、あの
兵士は必死に声を絞り出した。されど疲労と焦りから大した声量に届かない。
然しそれでも
聖騎士ラムダ・ファルムーン──。
ファルムーン家は代々王家へ優秀な騎士を
特にラムダの長男『ルイス・ファルムーン』は
他に類を見ない剣術は神童と呼ばれ、ハイデルベルク王家期待の星であった。
ファルムーン家は、一夜にしてその立場を
罪を問われた父ラムダは聖騎士を
肝心の容疑者、ルイスは行方不明。
近衛騎士最大の
ファルムーン家にはルイスと血の繋がりがないもう独りの息子『ローダ』が居る。
彼は兄ルイスと正反対。親の七光りで
幸か不幸か、神童と力の差歴然過ぎて彼自身は罪を問われなかった。
「──ルイスを
ローダの母、リィーダは息子の申し出に目を吊り上げ猛烈に反対。優しかった面影が『ルイス』の名を挙げた
「貴方も何か言って下さいッ!」
ルイスと腹違いの弟ローダの母リィーダの夫、ラムダが面会室で
馬鹿を言い出した息子を止めるべく、失意の父すら引き合いに出す母親。
ローダは残された最後の家族。だから母として、加えて妻で在るが故、当然の権利に
「──
髭だらけ、やつれ顔の罪人ラムダ。真顔で力無く
『約束された息子ではない』
父の不可思議な台詞。
18歳で
然も大罪人扱いとはいえ、『兄を
ローダ・ファルムーン、剣技のみならず世間の波風を余りに知らな過ぎた。
これがやがて世界を揺るがす第一歩になろうとは夢にも思わなかった。
<挿絵>
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