荒廃した世界で【B】

廃墟ばかりが立ち並ぶ町並み。

すっかり荒廃してしまった。

誰か生きている人は、いるだろうか?

男がそう考えると、心細さが募ってきた。


いや、希望を捨ててどうする。

弱気になってては、生き延びれない。

そう思い、気を引き締めた時のことだった。


「おめでとう」


光と共に、現れた人。

いや、人なのか?

とりあえず、助かった……?


【B】

「君は3人の生き残りの1人だ。よく頑張った。お見事」

「3人……」

絶望的な数字だった。

「……しかし、女性が1人残るとはなあ」


それだけ言うと、その存在は姿を消した。

私は、今まで以上にやる気が出ていた。


負けられない戦いが、新たに開幕した。

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