拗らせはもういい。誰かのためじゃなく、自分のために生きる時代だ。なのに、なぜか保守的すぎる“カクヨム的恋愛観”を土台にして、自分たちこそが「良い恋愛」の証明だとする主人公二人。
いろいろな経緯を経てステディになった無敵カップルが、“拗らせ男子のファンタジー”に絡め取られた他人の恋愛に物申す物語です。
ヒロインはハンサムガール。あけすけで、でも時折デレる可愛い娘。
ヒーローは妄想の物差しを持たない素直男子。
この二人が、彼女はあけすけに、彼はモノローグで、保守的な拗らせ恋愛観をぶった斬る爽快さ(笑)。
「何事も経験。処女厨とか、なくした純愛厨とか、そういう男女の呪縛はもういいじゃん」――作品そのものがそう語りかけてきます。