第31話高熱
ブーッ。ブーッ。
鈴木警部補のスマホのバイブレーションが鳴る。
「ちょっと、署長。失礼します。」
「分かった。」
廊下に出た鈴木警部補は冬子の着信に出る。
「もしもし?母さん?」
『拓哉。良美ちゃんが高熱に襲われてるのよ。』
「何だって!分かった。直ぐ帰る。」
廊下から戻った鈴木警部補は署長に事情あって帰らなければいけないと伝えた。
「長官から聞いてるよ。鈴木君があの事件に貢献したってね。帰ってよろしい。」
「ありがとうございます。署長。」
鈴木警部補は自宅へと直帰した。
「母さん、良美は?」
「それが、急に40℃もの高熱を出して、寝込んでるのよ。ついさっきまでは元気だったのに。」
「病院へは?」
「それが、外界で急に良美ちゃんが急成長したら困るでしょ。母さん、どうしたらいいのかわからなくて、、、。」
「困ったな、、、。解熱剤は?」
「飲ませたところ。」
「熱が下がるかもしれない。様子を見よう。母さん。」
「そうね。拓哉。」
「いやだ、、、。私、行きたくない、、、。ハァー。ハァー。」
「良美!」
すると、3人の60代位の男性の霊が現れた。
「貴方はツタンカーメンの呪いの犠牲者となった教授!」
1人目の銃で犠牲者となった教授が言う。
「我々はツタンカーメン様の部下。今からこの
2人目の犠牲者、3人目の犠牲者がそれに続く。
「貴方はツタンカーメンだけを研究してきた訳じゃない!古代エジプト文明、特に貴方はラムセス2世を気に入ってたはずだ!天にいるラムセス2世に会いたいと思わないんですか!?ツタンカーメンの部下になると黄泉の国に留まって天にはいけませんよ!ラムセス2世に会えなくなりますよ!」
3人の教授はラムセス2世と聞いて、我に返る。だてに教授をしてきた訳じゃない。
「ラムセス2世!何をする!」
「良美!?」
ラムセス2世の霊が現れた。
「我はラムセス2世。私は日本人を愛している。私達の文化を研究し、後世に伝えてくれてるのを感謝している。志半ばで閉ざされてしまってさぞ無念であろう。3人の教授よ。我と供に天へ参ろう。」
ラムセス2世と3人の教授は姿を消した。それと同時に良美の高熱は下がった。
「あれ?兄たん早いね。どうしたの?」
「良かった。良美。」
鈴木警部補は良美を優しく抱きしめる。それと同時に安堵した。
「どうしたの?」
「高熱に襲われてたんだよ。でも治った。」
「私、記憶にない。」
「そうか。その方が良い。」
「?」
鈴木警部補はツタンカーメンや3人の教授、ラムセス2世のことは黙ってた方が良いと判断した。良美はまだ幼い。しかし、分かった事がある。ラムセス2世は味方だと。
「良美ちゃん、良かったわ。今晩、何食べたい?お粥?」
「カレーライス!」
「元気ね!お義母さん、嬉しいわ。」
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