応援コメント

第3話 1936年 秋・モスクワの夜」への応援コメント

  • 3話の感想になります。

    白熱灯のギラつく光がコンクリート壁に鋭い影を落とし、油と鉄と紙の匂いが漂う設計局の描写には、五感に訴えるリアリティがあり、読者を一瞬で1936年のハリコフへと連れていく力がありました。特に、ズブツォフの疲れ切った姿を「机に伏せ、長く伸びた影」で表現する場面では、彼が背負う重責や精神的な緊張感が静かに、しかし強く伝わってきて印象的です!

    また、「完璧にはしてはならない」「速度がすべてだ」といった独白には、戦車設計という一見技術的な営みの中に、現実的な妥協と戦術思想が深く織り込まれており、その苦悩と信念がよく表れていました。さらに、「農業機械」として偽装された地中掘削機の図面がそっと置かれている場面では、ソ連の秘密主義的な体制やズブツォフの知略が巧みに表現されており、物語に一層の深みを与えています!

    こうした細部の具体描写や、登場人物の内面と国家戦略が巧みに重ねられているところなどが、とてもすばらしかったです!








    作者からの返信

    ご感想をいただき、誠にありがとうございます!

    細部の描写や登場人物の心境、そして巧みな伏線まで丁寧に読み込んでいただけて、うれしいです。