第6話 第一次就職期1(19歳~??歳)
むかしむかしのお話だ。つまらないだろう?
付き合ってもらおう。もっとつまらなくなるよ?
19??年代、就職氷河期に社会人に。
睡眠障害ががあることに気が付かないまま遠方の紡績工場に就職。面接だけで合格できる。つまり努力しなくていい。最高じゃないか。それにしようそうしよう。
就職前に自動車学校で免許を取得しようとするが、仮免で1回合格。本免の卒業試験は1回で合格。筆記で3回落ちた。
信じられないだろう?記憶力がないんだ。単純な試験内容も記憶できない。
俺は私はバカだったんだ。人より劣る人間のクズだ。
結局、就職先で物覚えの悪いダメ社員になり、内向的な性格のため孤独に。
でも大丈夫。インターネットとゲームがあるから大丈夫。
人付き合いなんてしたくない。同期入社の奴らとは喋ったこともない。先輩なんて恐れ多くて会話すらできない。人が、他人が怖いんだ。
20??年代初期は就職氷河期真っ只中。紡績会社は斜陽産業だった。中国に仕事を奪われどんどんと業務が減っていく。
希望退職者を募る回数も増え、現場から人も減っていく。初任給は手取りで13万。最初のボーナスは0.6倍。これが俺の私の価値だ。
「まあ、そんなもんだ」
そんなのもんだろ。働く場所があること、お金がもらえるのならそれでいい。
向上心なんてない。あるのは自己否定と自虐的な考え方。
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