第5話 外傷性てんかんの説明への応援コメント
この「もう古いんですよ」という言い方は巧妙ですね。
こういう人の場合、イメージ先行でそれも偏見混じりの思考が感じられるので、「古い」と言われることにダサさや恥ずかしさがあるのかもしれませんね、確かにそう言われるとそれ以上繰り返しては来ない気がします。
……しかし、日本人は民度が高いなどと言われますが(これでも諸外国に比べれば高いのでしょうけれど)、「とりあえず黙って聞く、答える」ができない人が多い気がします。半端な知識が原因なのでしょうかね。
作者からの返信
モノを有難がるのに、専門的な知識や技能に対するリスペクトの無い人が一定数いるような気がします。
第4話 慢性期の外来スタートへの応援コメント
医師は、記憶機能の確認をしたいのに患者は事故の過失割合ばかりが気になる……。このジレンマはリアルですね。いつも思うのが、患者もある程度診られる心得というか知識が必要な気がします。私も喧嘩で負傷したとき病院での聞き取りで「……これって警察に報せられちゃうのかな?」などと余計なことを気にしていたのが思い出されます。お医者さんすみませんでした💦
作者からの返信
コメントありがとうございます。
警察に訊くべき事を医師に訊き、医師に訊くべき事を警察に訊くというのは「あるある」だと思います。
起こってしまった出来事から無意識に目を逸らそうとしているのかもしれません。
編集済
第18話 まとめへの応援コメント
テーマが高次機能障害だけにこう表現すべきではないのかもしれませんが、面白かったです。
身近な病気って知りたいけど知りたくないみたいな微妙な気持ちがありますよね。
認知症、ガンなんかは特にでしょうか。先送りしたい感情が働く。
反社の方とのやりとり、弁護士や損害保険会社との仕事の進め方、見解の異なる医師との対立など個人的には気になる部分です。
「もっと詳しく!」とか思ってしまいました。
守秘義務があるので難しいとは思いつつも。
すこし話はズレますが、魔法が発達した世界における弁護士ってどういった職業になるんでしょうね?
損害保険会社も似たような形になるんでしょうか。
反社はあれだな。冒険者か。
いや、ちょっと違うか。
感想欄のドクター同士のやりとりも面白かったです。
この二人にはさまれたら俺はテニスボールを目で追う観客みたいになるんだろうなーとも。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
> 「もっと詳しく!」とか思ってしまいました。
> 守秘義務があるので難しいとは思いつつも。
具体的にどの部分に興味を持たれたのか、教えていただければ、掘り下げて語りますよ。
守秘義務を回避する事は難しくありませんから。
私の書いているものの何処かのコメント欄にリクエストを書いてもらえれば、見逃すことはないと思います。
第16話 応用編:思わぬ高次脳機能障害への応援コメント
いつも興味深く拝読させていただいております。
医学的なことは全くの素人なもので、ひとつ質問です。
「T2*強調画像やSWIなどで微小出血の有無を確認するのは有用」
とありますが、何年も前の(それこそ十数年、数十年前の)外傷の痕跡を確認することは可能ということですか?
しかし、そうなってくると、人の性格ってなんだろう……と思えてきます。
度を越した感情の起伏の激しさを持った方は、周囲が大変なだけでなく、本人も生きづらさを抱えているように感じます。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
T2*強調画像やSWIでは数年前の外傷の痕跡を確認する事は可能です。
おそらく数十年前のものでも確認できるでしょう。
人の性格は難しいですね。
無数にある興奮系と抑制系の神経回路に、神経伝達物質としてのアセチルコリン、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの量がかかわって出来ているのではないかと思います。
なので、性格を決める要素は1つではなく、沢山あるのでしょう。
血液型が関係するとしても、それは性格のごく一部ではないでしょうか?
医学的に正確に言えば「血液型を決定する第9染色体に性格を規定する遺伝子の一部が乗っている」という事になると思います。
医学生の時に教官にそう教えられて以来、私は血液型性格診断を信じなくなりました。
第15話 応用編:障害の判定が難しい場合への応援コメント
「普通」を極端に外れている場合には、「普通」を基準とした評価項目では正しく評価できない、ということにはすごく納得がいきました。
例に挙げられている「弁護士さん」なら、「知的遂行能力」だけではなく、日常の生活習慣を守れるか、など、「知的遂行能力」以外のものが重要となる日常生活の変化などに解決の糸口を見つけるか、事故前後での仕事のクオリティを利害関係のない弁護士に見てもらって客観的な評価をつける、等でアプローチせざるを得ないのでは、と思いました。
反社の人は、高次脳機能障害で「困ったこと」がなければ、それはそれでよいのでは、と思ったりしました。
いずれにせよ、臨床の現場は難しいですね。
作者からの返信
> 反社の人は、高次脳機能障害で「困ったこと」がなければ、
> それはそれでよいのでは、と思ったりしました。
確かにそうなんですが、あの人たちは金に対する執着が異常に強いので、「それはそれでよいのでは」で済ませてくれなかったりするんですよ。
本人たちが困っていなくても、関わった人たちが困らされる事が多いですね。
第14話 応用編:日常生活状況報告の添付書類への応援コメント
「公的な書類」は、扱いに苦労しますね。当方は小さな病院の一医局員なので、「アドバイザー」なんてものには無縁ですが、時にその手の書類が回ってきて、苦悩することがあります。
一番心に残っているのは、30代男性、学校の教師をされていた方のケースです。日曜日に「かぜをひいて喉が痛い」とERの外来に受診されました。内科当直医(そのころの私はER当直医でした)が診察され、採血をしたところ、芽球がたくさん検出され、「急性白血病」と診断されました。当院に血液内科はなく、日曜日だったこともあり、その内科当直医から、「月曜日に主治医となって、血液内科への転院調整をしてほしい」と引継ぎを受けました。
ところが、21時ころ、急に頭痛を訴えだし、頭部CTをとると、脳出血を認めました。おそらくDICによる出血だと思われます。別の内科当直医が脳神経外科に声をかけましたが、「現状では出血が止まらず、手術は危険で適応外」との返答でした。妥当だと思いました。当直が明け、主治医として患者さんのところに向かうと、ICUで人工呼吸器に乗り、カテコラミンを使われ、「臨床的脳死状態」でした。
残念ながら、数日で患者さんは旅立たれましたが、その後、ご家族から、「夫は休日返上で仕事をしていた。脳血管障害と過労死には関連があるから、「脳出血」の原因の一つとして、「過労」が挙げられるのではないか、それで「労災」の申請をしてほしい、と依頼されました。
確かに、脳血管障害と「過労」に関連性はある、と考えましたが、DICをどうしようかと悩みました。結局、労災の書類には「患者は基礎疾患のない方でも「脳血管障害」のリスクが高いような労働をしており、急性白血病という基礎疾患があれば、より脳出血のリスクは上がるであろう。そういう点で、本症例の脳出血について、過労が発症に関与している可能性はありうる」という作文をしたと思います。
労災が通ったかどうかは不明です。
作者からの返信
確かに悩ましい症例ですね。
私なら事実を列挙した上で、
「過労が脳出血の契機になった可能性は否定できない」くらいに書くのではないかと思います。
あと、以前は労災申請には解剖が不可欠だったと思いますが、最近は要件になっていないのでしょうか?
その点が、ちょっと気になりました。
第13話 応用編:弁護士の介入への応援コメント
医師が患者さんと接する時間を考えると、例えば月に1回の受診だと、せいぜい1か月の中の「10分」しか、患者さん本人を診ることしかできません。
私の外来では、基本的に定期通院の方はいわゆる「生活習慣病」の方がほとんどですが、高血圧の方については、「自宅での血圧を測定してください」と伝え、「血圧計を持っていない」という方については、「家電量販店やドラッグストアで、上腕で血圧を測るタイプのもので、国産メーカーのものを買ってください」とお話ししています。
多くの方は、毎日測定してくださり、一部の方は、不定期に自宅血圧を測定してくださり、一部の方は全く測ってくれません。不定期でも自宅血圧を測定してくださる方には、「不定期でも、自宅血圧を測定してくだされば、診療に大変役に立ちます」と伝え、測定の頻度を上げるようお話ししますが、「測定しない」人は、いくら自宅血圧の必要性を伝えても、「他人事」です。
「せっかくお金を払って診察を受けて、薬をもらっているのに、自宅血圧を測定せず、自宅での血圧は高いままで病気になったら、お金がもったいないでしょう。せっかく高い(本当は高くない)お金を払って通院しているのだから、その効果を最大にするよう、自宅血圧を測りましょう」と言っても駄目です。患者さんを脅すようなことは言わないようにしているので、「できない人は、できないよなぁ」と思っています。
「当事者意識」のない人に、「当事者意識」を持ってもらうのは大変難しいと日々痛感しています。「弁護士に任せてある」という人も、根っこは同じなのだろうと思います。
家族の付き添いについては、お願いしても来てくれないことがしばしばあるのは確かです。場合によっては、「家族関係」であったり、家族が「ブラック企業」で働いていて「休めない」という事もあるのだろう、と思って仕事をしていますが、大事なことを本人に伝えても、本人が認知症などで忘れてしまう場合には、説明の内容、家族の付き添いをお願いしているが付き添いがなかったこと、をカルテに残しています。
認知症に比べて、「外因性の高次脳機能障害」の方は若年の方が多いので、大変な仕事だと思います。大変お疲れ様です。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
> 認知症に比べて、「外因性の高次脳機能障害」の方は
> 若年の方が多いので、大変な仕事だと思います。
> 大変お疲れ様です。
私の外来には認知症の患者さんも何人かおられますが、高次脳機能障害と同じように大変です。
大変さの種類が違うだけだと思います。
私自身は「公共交通機関を利用して独力で通院できなくなった」というレベルを認知症と考えています。
したがって、認知症の方は必ず御家族の付き添いがあるので、話が伝わりやすい気がします。
それと、認知症は症状のイメージが広く世間に知られているという事もあって、こちらの説明を理解してもらいやすいですね。
第12話 応用編:画像検査の限界への応援コメント
「揺さぶられっこ症候群」は、「頭部打撲なき頭部外傷」になるのですね。
検査で異常がなくても、症状がある、という事はおっしゃる通りしばしばです。検査と身体所見に齟齬があるときは、重症の方を優先しています。検査で異常がなくても、身体所見に問題があれば、そちらを優先。お元気でも検査異常があればそちらを優先、という感じです。
研修医時代、DMはあるが屈強な40代男性が、左半身の脱力を主訴に救急搬送されたことがありました。MRIでDWIでは所見は目立たず、屈強な男性だったので、Barre兆候を見たり、握力を見たりしましたが、有意な左右差はありませんでした。「検査も、身体所見も問題ないですよ」とお伝えして帰宅してもらいましたが、翌日の早朝、左半身の完全麻痺で再度搬送となられました。患者さんの顔を見ると、「先生、今度は本当に動かなくなりました」と「怒り」の感情も何もなく淡々と言われ、なおさら申し訳なく思ったことを覚えています。
なので、診察の時には、「検査で異常ないから大丈夫」なんてことは絶対に言わないようにしています。「検査ではとらえきれないことなんてよくあるので、今の症状を中心に考えていきましょう」とお話しして、対応しています。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
> 「揺さぶられっこ症候群」は、
> 「頭部打撲なき頭部外傷」になるのですね。
鋭いですね。
確かに揺さぶられっこ症候群では脳萎縮がみられることがあります。
なので、受傷機転を考慮すると、びまん性軸索損傷が起こっている可能性があります。
次に機会があったらT2*やSWIなどを検査したいと思います。
またムチウチについても同様に詳細な頭部MRI検査をしたいと思います。
> MRIでDWIでは所見は目立たず、
> 屈強な男性だったので、Barre兆候を見たり、
> 握力を見たりしましたが、
> 有意な左右差はありませんでした。
経過を通して考えてみると、いくつかの可能性があると思います。
1: TIAの可能性がある。
2: 感覚障害優位の脳梗塞。DWIは異常所見が出るまで1時間、部位によってはもう少しかかる事があります。つまり画像で異常が検出される前の超早期脳梗塞だったかもしれない。
いずれにしても、症状発現から48時間以内は本格的脳梗塞発症のリスクがあるので、入院の上、AfがあればDOAC、Afがなければ抗血小板薬(できれば短期間のDAPT)が好ましかったのではないかと思います。
ただ、そうしていれば必ず本格的脳梗塞発症を予防できたかは不明だと思います。
教育的な症例をお示しいただき、ありがとうございました。
第8話 高次脳機能障害の画像所見への応援コメント
記憶喪失はどこに該当しますか。
作者からの返信
御質問ありがとうございます。
質問の趣旨は「記憶喪失がある場合、どの後遺障害等級に該当するのか」という意味でしょうか?
その質問に答える場合、まず記憶喪失の定義からする必要があります。
小説やドラマのように、頭を打った後に被害者の過去の記憶がすべて失われたという設定をもって記憶喪失と呼ぶ場合……そのような症状には筆者自身も出くわした事がありません。
また、そういう事案があったとしても後遺障害等級表の中にないレアケースなので、個別に検討する事になるかと思います。
もし記憶喪失を数時間程度の記憶の欠落(逆向性健忘や前向性健忘など)を指すのであれば、それは普通の症状であり、後遺障害と認定されたのは見たことがありません。
また、後遺障害とするべきではないと思います。
逆向性健忘や前向性健忘については、第4話の中に追加で書き込んだので、参照していただければ幸いです。
第7話 性格の変化への応援コメント
先月、高齢の父が転倒し、脳挫傷となりました。
もともと昭和の親父で気が短く、自分勝手な人間でしたが、さらに凶暴になってしまい。
病院のスタッフさんが頑張ってくださっていたのですが、とうとう病院で警察を呼ぶほどの大暴れをしてしまい、精神病院へ緊急転院となりました。
認知機能も落ち、妄想もひどくなってました。
訳の分からない状態の時と、しっかりしている時があって、家族としてもどこを基準にして父とのこれからを考えればいいかとても迷いました。
こちらのエッセイ、専門的な知見からお話がされていて、とても参考になります。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
お父様のこと、さぞかし心を痛めておられることと思います。
外傷から数ヵ月かかって少しずつ落ち着いてくることもあるので、長い目で今後の事を考えていけばいいのではないかと思います。
お大事になさって下さい。
第5話 外傷性てんかんの説明への応援コメント
「外傷性」って言ってるのに、わかってくれない人もいるんですね。
国語の授業から始めないといけない。先生方のご苦労がつくづく染みます…。
作者からの返信
確かに色々な苦労があります。
こちらとしては、できるだけ省エネで済ませたいので、あまり説教しないように心掛けています。
第7話 性格の変化への応援コメント
「事故後の性格変化」については、ご本人もご家族も本当につらそうですね。
私の外来に糖尿病コントロールで通院しておられた方も、交通事故による高次脳機能障害をお持ちでした。息子さんは、私と同年代の方でしたが、お母様のケアに苦労されていました。
何より困ったのは、「易怒性」で、診察室での何気ない一言(例えば、「HbA1cが前回の採血と比べると、少し上がってますね」の一言など)で、急にスイッチが入ったかのように怒り始めるので、苦労したことを覚えています。
何か別件で、頭部CTを撮影しましたが、両側の前頭葉が高度にダメージを受けていて、逆に、「このような状態でも、ある程度意思疎通ができて、麻痺なく生活できるのだ」という事に大変驚いたことを覚えています。
作者からの返信
びまん性軸索損傷だったのかもしれません。
両側前頭葉の白質に多数の挫傷があり、その結果、萎縮してしまうのが典型的な画像です。
手足の麻痺は全くないのにキレやすい人間になるので、周囲が困ってしまいます。
これまでに診た患者さんは、病識の有る人と無い人がおられました。
第2話 頭部外傷の初期診療への応援コメント
極めて真面目な話なのに、登場人物名の爺古倉太さんがいいですね^^
作者からの返信
コメントありがとうございました。
実在する人と被らないよう工夫した結果です。
エンジョイしていただければ幸いです。
第18話 まとめへの応援コメント
初めまして、私も四半世紀以上中途障害の右麻痺です。
実のところ、専門用語がよくわからずすっ飛ばしてましたが(笑)、
私自身高次脳機能障害なのではないかと延々思って、
一度某大学病院に行って調べてもらった結果、
高次脳機能障害ではないと診断されて今に至ります。
一応右麻痺で障害者手帳2級もらってるので、それほど意識・感覚はないのですが…
私的なことを言わせてもらうと、失語症かも?と思ったり、何かを話そうと思って、
途中までは話せるものの、「・・・で、言いたいこと忘れた!」がやや多いです。
でももう四半世紀以上前の事故ですし、保険金ももらっているので、
もういっかな、って思う気持ちが多い割に、
1割以上は高次脳機能障害だと認めてほしいと言う感覚は今でもあります。
ただ、認めてもらっても、事実上何も変わらないとは思います。
思いますが・・・認知してほしいのは確実にあります。
それでも別の「私」は、障害2級もらってんだからいいんじゃないの?という、
葛藤があってやっかいですが(笑)
長々と大変失礼いたしました。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
高次脳機能障害の診断は医師によってかなり幅があるのが普通です。
ある先生が「これは違う」と言う一方、同じ症例をみた他の医師は「これこそ高次脳機能障害だ」と言うことがあります。
だから、そのように診断してくれる医師を探すべきかと思います。
そういう情報は案外、MSWさんや看護師さんたちが詳しかったりするので、機会があれば尋ねてみましょう。
また、精神障害者保健福祉手帳をもらったとしても現実生活にはあまり役立たない、という事もよく耳にします。
ただ、患者さんにとっては公式に認めてもらうことで気持ちが楽になるという事があるようです。
役に立つ立たないは別として、申請してもいいのではないでしょうか?
私の患者さんでも、手帳をもらったら気が楽になった、という人がチラホラおられます。
お大事になさってください。