「だめだべ、だめだべ! オラ怒らいちゃうだよ!」
12年ぶりに四季の門番を任されたのはヘビのおいちゃん。
つめかけた『季節物』を関所で押しとどめ、交通整理に忙しい。
あけて、あけてぇ
いっこうに減らない長~い列。
「じんばんがあるだよ! 順番がぁ」
帳面をめくり、あくせく働く。
相棒の春告げ鳥は、役目を終えて、いびきかいて昼寝してる。
――おいちゃんは知らない。
どさくさに紛れチケットを持たない、そー麺がとっくに関を抜けていたことを。
相棒の、ぽっこり膨れた腹の中身がそーめんであることを。
「こらぁ太陽! フラフラしないでちゃんとしてぇ――」
おいちゃんは知らない。
天界では今まさに、そうめんパーティーしてることを。
あけて、あけてぇ
「みんな我慢するだええ」
つるつる。ぷはー。
んまいね、そー麺。