第41話 ロマリスSIDE
まさか、あの鎧を使いこなせたというのですか?
私こと教皇ロマリスは驚きが隠せませんでした。
あの鎧は伝承こそありますが、過去に纏えた人間は書物の中にしかいません。
私も数回、敬虔な『イシュタス教徒』に授けてみましたが誰も纏う事は出来ませんでした。
尤も、纏えたとしても『呪い』に近い部分もあるので途中からは誰も纏う事への挑戦を拒む様になった品です。
そういう経緯があります。
今となっては宝物庫に眠っているだけの死蔵品になっていました。
ただ、伝説に語り継がれるような物です。
例え使えなくても、普通の人間にとっては持っているだけで誉れという品です。
教会の宝物庫に眠らせておくのも勿体ないので、この度活躍したハデルという少年に褒美として渡したのです。
四職でなくても勇者パーティのメンバーですから丁度良いです。
勇者は聖剣 剣聖は準聖剣 聖女に賢者は聖なる杖をもっていますから、この鎧はなにがあっても纏えませんからね。
ですが、万が一に備えて、気になる私は2人の密偵を派遣しこっそり見張らせていたのです。
あくまでも保険です。
当然、纏えるなんて思っていませんでしたよ。
ですが、ハデルという少年は纏う事ができ、無数のオーガを倒してのけたという報告を密偵から受けました。
通信水晶の画像でみましたが、その様子は鎧を纏った彼の凄さを物語っています。
『ユノーラの鎧』を纏う事ができるなんて、鎧がハデルという少年を選んだのでしょうか。
流石は勇者パーティが見込んだ人間ですね。
さてと……
「シスターダイナ、十大司教に通信水晶で連絡をとって貰えますか?」
「はい、すぐにご用意させて頂きます」
女神が造った鎧を纏う事が出来た人間。
正式に勇者パーティのメンバーとして認め『勇者保護法』の保護対象者にしなくてはいけませんね。
四職に対する命懸けの忠誠心に、戦う力迄加わったのです。
誰にも文句は言わせません。
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