第33話 アルゴとクジャク


神々や魔族が争う、まさに神魔(しんま)戦争の時代。


私にはかって100の目を持つ異形の英雄が部下にいた。


全身に100の目を持つ異形の英雄アルゴ。


眠る時すら半分ずつ眠る為時間に対する隙は無い。


そして、360度見渡す目に死角は無い。


正に防御と諜報の要とも言える理想の戦士だった。


私の元で数々の手柄を立てた屈強の戦士……


だが、そのアルゴは神の酒(ソーマ)に睡眠薬を混ぜた物を盛られ百の目を全部眠らさられて、殺された。


死んだアルゴを惜しんだ私はその百の目の能力を私の使い魔だったクジャクの羽根に移し可愛がっていた。


だけど、鳥の寿命は短い。


死んだクジャクを惜しんだ私は……その能力ごと鎧に宿らせた。


そうこの鎧を造ったのはユノーラこと私。


だが、宿った能力はアルゴの能力。


だから、この鎧は『アルゴの鎧』というのが正しい。


◆◆◆


やがて、神魔の争う時代が終わりを告げる。


神々、魔族に多数の犠牲を出し混沌の時代は終わりを告げた。


古き神や魔族は別の世界に旅立ち……残った世界は我々神が造った女神、魔族が造った魔王、そして人間に託すことにした。


『新しい神イシュタス』『新しい魔王※※※』そして人間という種族が新しい世界をきっとつくっていく。


私も他の神々や魔族と共に宇宙(そら)へと旅立った。


ただ、この世界に根付いたせいか持ち出せない鎧を残して。


新しい神イシュタスも、新しい魔王も星を壊すような力は無い。


争いが無ければ世界は進まない……だが、もう昔のように近くの星も含み滅びかけるような大きな戦争には能力的にならないだろう。


私、ユノーラはこの世界が、平和であるように祈り、星の青海を仲間と共に……進んでいく。





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