第7話 やっと生まれた接点

「...もう駄目。どうしてもわからない...」

有栖川さんだ。なんか泣きそうになってる?大丈夫かな、まあ俺には関係ないことだし。


「誰か助けてよぉ。」

そんな近くにいる人にしか聞こえないよう声で...無視できなくなるじゃん


「あのー有栖川さん?」

「う、うわぁぁ!」

「しぃー、静かに図書館だよ。」

「あ、すみません。北条さんは何をしにきたんですか?」

「ちょっと勉強をしにね。」

「あーなるほど。」

「今日の物理災難だったね。よかったら一緒に考えない?俺も全然わかんなくてさ!」

「いいですよ!」


表すなら太陽と言うのが正しいだろう。そんな笑顔で頷く有栖川さんと目があってしまった。あ、やべえヒロインであること忘れてた。可愛すぎる。落ち着け、俺はモブ俺はモブ...


「?どうしたんですか?」


あぁ、そのコテッって感じに首傾げるのやめて。ドキドキするから

「いや何にもないよ。じゃあ頑張ろ。」

そういい、一つ席を開けて座った俺に対して


「どうして一つ席を開けるの?一緒に勉強するのに...」

そんな悲しげに言われたら困るじゃん...

勉強道具をまとめて隣の席に移動すると


「よし、頑張りましょ!まずはどの問いから?」

どこか満足そうな顔になった有栖川さんを見て安心した俺はプリントを開いた。

あ、ヤベ


「え?全部終わってる?」



「あ、違うくて、なんて言うかその、僕物理だけは得意で、」

み、ミスったぁ。一緒に解きながらちょっとずつ助け舟出そうと思ってたのに。


「すごいね北条くん。私全然わからなかったのに。」 


「習ってないから仕方ないよ。あれは先生が悪い。僕はたまたま知ってただけで有栖川さんに非はないよ。」


「だ、だよね!私何も悪くないよね!なのになんかみんなの前で恥かかされて。しかも私だけ黒板に書けだなんてふざけてるよ!

...あ、ごめん。愚痴の捌け口にしちゃって。それとよかったら問5教えてくんない?」



良かった。なんとか助けにはなれそうだ。こっちからなんで言えばいいかわかんなかったし。

「うん、大丈夫。えーっとね...」


こうして俺たちの勉強会は学校の閉まる6:30まで続いた。なんとか必要な公式、解き方を教えることができた。一応、その次の範囲まで軽くおしえておいた。でも、さすが次席、理解までが早かったな。


「ありがとう北条くん!ほんとに助かったよ。めっちゃわかりやすかった!」


「いや有栖川さんの理解が早かっただけだよ。」


「で、でもほんとに助かっちゃった!良かったら連絡先交換しない?今度お礼するね。」


「えっ、お、俺のでよければ」


「あはは、北条くんのじゃなかったら誰になるの笑」


「...良かった。」


「ほんと、良かったよ。物理の問題解けて!」 


...違うけど、まあいいや。

やっと有栖川さん笑ったなぁ。会った時ずっと思い詰めた顔してたからなんとか出来たらいいなぁって思ってたけど。


「!!!」


「ど、どうしたの?」


「な、何もないよ!またね。ばいばい!」

そういい有栖川さんは走り出してしまった


「あ、連絡先...まあまた聞けばいっか。」

そういい俺は家に帰った。迷子になったことは内緒ね。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ご無沙汰してます。

あまりうまく展開できずに長引いてしまいました。また修正するかもですが応援よろしくお願いします

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