第6話 進学校の闇

「あなたは...」

えーっと誰だっけ。所謂お嬢様枠の、ヒロインの、えーとあ、有栖川さんだ!


「え、えーっとちょっと調子が悪くて...保健室に行きたいんだけどどこか忘れちゃって。よかったら場所教えてくれない?」


「あら、保健室はこちらの階段を降りて右ですわよ。大丈夫ですか?1人で行けます?」



「あ、はい大丈夫です。ありがとう。じゃあまた後で。」

そういい僕はゆっくり階段を降りた後保健室に行き、先生に事情を話したのち保健室のベットで仮眠をとることにした。


よし、やっと情報が揃い、1人になれる場所にこれた。とりあえず整理とこれからについて考えないと。


自分が転生した世界はおそらく「私の〇〇に気づいてください」というライトノベルだ。

ちなみに俺は途中までしか読んでないからうろ覚えなんだけどちょっとは覚えてる。

時系列で言ったらまだ入学して間もないくらいだな。陸斗がちょっとよそよそしかった。

えーと内容は主人公の陸斗とヒロインの奏、有栖川さんの三角関係の恋愛ものだったはず。俺は陸斗の親友枠のキャラになったようだ、あれこいつどうなったっけ、覚えてるないなまあモブなんだろうしいいや。覚えてないってことは大したことしないんだろうし。ん?

あれ、じゃあ俺ってすることなくね?普通に学園生活を送っていればいいんじゃ...。


「よし!決めた。俺は普通に学園生活を送るぞ!ここ進学校だけど、やってる内容も前世と同じだし。なんとかなるだろ。」

俺はベットから起き上がり、次の授業に出る準備をして保健室から出た。それから歴史、国語、地理とこなし、やっと最後の授業になった。どうやら1コマ90分で5コマらしい。さすが進学校。なんとか陸斗に助けられながらも四時間を乗り越えた。隣が陸斗で助かった。


「一敬後一時間がんばろーぜ!」

「おう!」


五限目:物理

「今日から力学の物理の内容に入っていくぞ。しっかり基礎の内容理解しとかないと後々きついからしっかり復習しとけよ。」


30代くらいの先生がどうやら担当らしい。

てか一年の六月でもう基礎終わってんのか早いな。そら留年がいてもおかしくないわ。

この学校は小説内だと留年生が何人かいて問題を起こしていて陸斗たちが巻き込まれる話がいくつかあった。


先生からプリントが配られた。

「えーと、内容はと」

問1

高さhの崖からボールを初速度v0で水平に投げる。落下するまでの時間を求めなさい。重力加速度はgとする。


あー、出たでた文字で出されたら急にわからなくなるやつの典型が。

「これはこうしてえーっと。よし解けた。」

一問26秒。ブランクありならこんなもんか

時間を測って解く、模試対策とか10年ぶりだな。


何やら教室が騒がしい。周りの生徒から聞こえたのは

「何これ。」「意味わかんねー」「先生俺らのこと2年と間違えてるやろ」

あれ、思ったよりできてない?俺物理に関しては学校内で落ちこぼれの方だったから心配だったけどなんとかなるか?


ちなみに問題数は五問。後半になるほど難しい。でも問2は問1で求めた文字式に値を入れるだけ。問3から問4も同じだ。

まあつまり問1と問3が間違えると解けないんだけど。

「よしよし、最後の問題はーと。」

問5

以下の図1のレール上の地点Aから小球を初速度5.0m/sで転がした。地点B.Cでの小球の速度を求めよ。重力加速度はgとする。


ん?何これ力学的エネルギー保存則使わないと解けないじゃん。

隣では問4まで解けている陸斗も頭を抱えていた。陸斗が解けないなら習ってないのか?


「なあなあ陸斗、力エネって習ってたっけ?」


「うん?力エネってなに?そんなん習ってないぞ。」


すると教壇に立っていた先生が

「おいおい、まだ誰も解き終わってないの

か?これでもトップ校か?情けない。」

そういう先生の顔はニヤニヤしていた。


「まさか」

こっそりスマホを取り出し、先生の出身高校を調べると僕らの通っている高校より数段下の高校だった。

やっぱりな、この先生ここ出身のこの高校落ちだな。

明らかに授業スピードが早すぎる。新入生いびって落ちた復讐でもしてんのか?情けない。まあうだうだ言っても仕方がない。もう解き終わったし授業が終わるまで待つか。


すると先生は

「よし、誰か1人が終わったら授業を終わりにしよう。誰か終わったか?」

教室内がシーンとする


そう言った先生は陸斗の方を見て

「おい神楽。お前解けたか?」


「いえ、問5だけ解けていません。後これ習ってないですよね...」


「なんだ予習もしてきてないのか?情けない。トップ校としての責任感はないのか?」


やけに鼻につくな。

陸斗は悔しそうだけど何も言い返せないそうだ。


そんな陸斗を見て先生はニヤッと微笑み。

「これでも首席か。次はえーと有栖川どうだ?」


「い、いえ、解けておりません」


「ふん、今年は大したことねぇーな。俺が学生の時はもっとすごかったのに落ちぶれたもんだ。よし、決めた問5を宿題とする。しっかり自分で考えてくるように調べて解いてもなんの意味もないぞ。そして有栖川、お前は次の時間にみんなの前で黒板を使って説明してもらう。以上」


「そ、そんな...まだ習ってないのに、無茶ですよ!」


そう言う有栖川のことなんか気にも止めず、先生は教室から出ていってしまった。


「つくづく癪に触るな、あいつ。」

「あぁ、全くだよ。」


放課後になり、帰る用意をしながら陸斗と愚痴を言い合っていた。どうでもいいけどなんか愚痴を言い合っていた高校時代が懐かしくなった。


「じゃあ俺は部活があるから。」

「おう、がんば。」

教室で陸斗と離れた後、俺は陸斗に図書館の場所を聞いた後、図書館に向かっていた。昔から図書館で勉強するのが好きだ。


「ん?あれは...」





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久々の投稿で長文になっちゃってすみません。あまり休みがなく久々に暇だったので一気に書き上げました。ぜひ評価、コメントよろしくお願いします。

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