編集済
本編への応援コメント
いつも日向風様のXを見させていただいておりますが、写真ではなく、文章でもメシテロされるんですね……唾液が大量に出ました。
また、市場や丘の上のレストラン、調理時の描写はさっぱりしているのに分かりやすく情景が目に浮かんできて、日常の美しく懐かしい側面を切り取って見せていただいているような感覚になりました。
作中で語られる、料理へのこだわりというか、そこに求める意味というか……大切にしたいという想いも素敵で、共感を覚えました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
最初は小説では特に料理とは関係なく生きていこうと思ったのですが、いつの間にやらこんなことに。
自分の得意分野は生かしていかないとですね(笑)
料理は特別な日でも日常でもどちらでも食べるものです。
美味しいだけが全てはありませんが、美味しいは人に寄り添うものでもあると思います。
私自身、味覚障害に陥った時は食べなくなるより自分が感じられる美味しいを探し求めました。それがこの作品の原点ですね。
コメントと星、ありがとうございました!
本編への応援コメント
すごく素敵なお話でした。
私はあまり料理をしないので、もしかしたら「普通に美味しい」と言っていたかもなと反省…。
作者様の経験で裏打ちされたであろう描写力が素晴らしく、本当に引き込まれますね!
特に「静かな華やかさ」というフレーズが印象に残りました!
また、後半で「彼」の人生のお話を聞いた後に、真希が未来へ向けて前向きに進み出す様子がすごく素敵でした。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!
私も普通に美味しいと使っちゃう時あります。
主になんじゃこりゃ的なヘンテコ商品食べた時、「意外とイケる」的な意味が多いですね。不味いと思ったけど割と美味しい的な意味合いがある気がしています。
料理描写褒めていただきありがとうございます。自分の調理風景を思い出して書きました。そして鱗を飛ばしてよく怒られています(笑)
真希の成長を感じていただき、ありがとうございました。
また素敵なレビューも本当にありがとうございます!!
本編への応援コメント
こんばんは、Xでおすすめの小説を募集したらとある方から紹介された拝見をしました。料理を通した心の風景というか、全体を通して人の心の温かみを感じて素晴らしい作品ですね。
最初の方に出てきた「普通においしい」という話を見て、なんとなく日向風さんは人生の経験が豊富なんだろうなと考えました。これはたぶん勝手な意見ですが、そう感じたことがあるというリアルな感情なんじゃないかなと愚考したところであります。
味覚を失った彼の料理がそれでも「おいしい」のは過去の記憶を大切に残し続けてきたのだろうとおもいつつ、それを主人公が「おいしい」と感じることでさらに未来に続いていくのは素晴らしいですね。そう考えると、私たちの食べている毎日の料理もずっと過去の誰かの心を込めた料理を誰かがおいしいって言って残してきたのだろうかと考えもしました。
作者からの返信
こんばんは。とても素敵なコメントありがとうございます。
人生はある程度積み重ねてきました😅
「普通に美味しい」は昔から好きな言葉ではない……というか普通という言葉もそんなに好きではないんです。よく「普通でいい」と言われるんですが、「普通とは何だ?」と言い返してしまうのが私です。
私が一時的に味覚と嗅覚を失ってしまったとき、料理をしてる意味も失った気がしました。焼きそばを食べた時は衝撃でした。味のないゴムでした。味噌汁はただのお湯でした。
コンビニでパンでも買って食べたらいいんじゃないかと思いましたが、私は作り続けました。妻の分も作らなきゃいけませんから。この物語の「彼」のように丁寧な料理は作れませんでしたが。
味覚が戻ってきたとき、食べた料理は和食でしたが、醤油の味、出汁の香りを感じて本当に感動しました。
五感の大切さと、美味しいとは何かが少しわかった気がしました。
これが、私がこの物語を書いたきっかけでした。
おっしゃる通り、美味しいは繋がってるんだと思います。
過去から現在。そして未来へ。
今の美味しいを大事にしたいですね。
本当にありがとうございました。
本編への応援コメント
とても静かで優しくて、心に沁みる物語でした!
料理の描写が本当に丁寧で、五感ごと物語の中に引き込まれるような感覚になります。
味や香りだけでなく、包丁の重さや水音、風の気配まで感じられて……読んでいて幸せになります。
そして… 「料理は、記憶」という言葉がとても印象に残っています。
“美味しい”って、ただ味覚だけじゃなくて、誰かとの時間や想い出の中にあるものなんだなと、改めて感じました。
とても素敵なお話を、ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます!
料理の描写は私が自分で作ってる様子をほぼそのまま描写しました。自分の行動を文章化するのは面白いものですね……。
旅の記憶って景色と一緒に料理もよく覚えているものだと思います。美味しい料理はきっと人生の一部になると思っています。
最後の味覚は実体験を元の書きました。この話を読むとあの味のない記憶が蘇ります。
五感は失うと辛いです……
コメントと星、本当にありがとうございました!
本編への応援コメント
Xでやり取りしていたら、ふと読み返したくなって拝読にきました(^^)/
コメントを残しそびれていたので、あらためて……。
味覚のない世界。私には体験がないことなので、想像することしかできません。
しかし、美味しそうなお料理の描写がこれでもかというほど綴られたあとに、
その事実が明らかになるシーンで、衝撃を受けたことを覚えています。
真希が生きる「味覚のある世界」と、彼が生きる「味覚のない世界」。
その二つは大きな隔たりがありますが、料理を介して一瞬重なっていくように感じます。
「私の料理を—— 食べてもらえませんか」
その約束が、彼にとって新たな希望になったのかな。
あらためて、そう思ったラストでした。
作者からの返信
わ、コメントありがとうございます!
実はこの短編は割と自分を詰めた作品で好きなんです。魚を選ぶ描写や料理の様子はまさに私の行動を元に書きました。
味覚は本当に大事だと思いました。味のない世界って本当にセピアのような、気の抜けた炭酸のような世界ですね。
◇
真希が生きる「味覚のある世界」と、彼が生きる「味覚のない世界」。
その二つは大きな隔たりがありますが、料理を介して一瞬重なっていくように感じます。
◇
素敵な文章をありがとうございます!
私の書いた意図をもう追い越してしまって、作品が歩き出した気がします、本当にそうだなと思いました。
真希が彼にどんな料理を作るのか、本当に楽しみです。
きっと目や耳、歯触りや冷たさ、温かさで楽しませてくれるような気がします。
本編への応援コメント
小説の中の世界の雰囲気が穏やかで、読んでいる間、とても緩やかに時間が流れて幸せでした。
魚の色や光に関する表現が綺麗で、惹かれました…!
「自分なら必ずすること」が最初に出て来たときに、「あぁ、味見のことかな」と分かったのですが…分かっただけに、真希と同じように感動して、同じようにハッとさせられました。彼の秘密が分かってから読み直すと、最初に読んだ時とはまた違った感動を味わえて良かったです。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
読み返しまでしていただき、本当にありがとうございます。
味見とわかるのすごいです!
私自身は作り慣れた料理は味見しないことも多く、多分味見しなくてもそんなものかと思ってしまいます。
作中の海が見える丘で美味しい魚料理を食べたい、そんな願望と一時嗅覚と味覚を失った経験がこの短編を生み出してくれました。
素敵なコメントをありがとうございました。
本編への応援コメント
読んでいるだけで美味しそうな香りが漂ってくる文章でしたが、作っている本人はその香りを感じないまま作っていたのですね。
一つ一つの料理の手順に、扱う素材への敬意を感じました。
何とお慰めしたらいいか分からないくらいのつらい境遇なのに。
本当にすごい料理人さんなのだなと伝わってきました。
何を志すにしても、こういう心の交流って大切ですよね。
作者からの返信
ありがとうございます。
私もこのお話を書く前に味覚と嗅覚を一時的に失ったのですが、もう料理作る気も失せかけました。
調理師学校の先生があの人はすごいと言った理由は、技術、技能ではなく味覚と嗅覚を失ってもなお食材と料理を愛し続けた点かもしれません。
星と素敵なコメントありがとうございました!
本編への応援コメント
静かに胸を打つ物語でした。
「美味しい」が支えになって、誰かの「美味しい」のために料理を作る、そんな真の料理人の姿を見た気がします。
切れ味の良い包丁と丁寧に処理されていく野菜や魚介、一つ一つの手順が本当に丁寧で、馴染みのない料理でありながら、いろいろと想像しながら読ませていただきました。先に拝見したカルパッチョはまさに宝石箱のような一品でした。
ただ作って食べるだけではない、真希の「——ああ、これが料理なんだ」の言葉がじんわりと胸に響きます。
素敵な企画に参加できて、素晴らしい物語に出会えて、よかったです。
ありがとうございました。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます。
一時嗅覚と味覚を失いまして、作る気力も失いかけた経験が、この物語執筆のきっかけでした。
人のためにも、自分のためにも、「美味しい料理」を作るのはとてもいいものです。
素敵な感想をいただけて、この物語を書くことができて本当によかったと思っています。
ありがとうございました。
本編への応援コメント
まさに高級イタリアンの一品といった作品でした。
赤ワインと魚介の組み合わせは知らなかったです!
面白いですね~^^
キャンティは……飲む派です(笑)。
「色とりどりのそれらはまるで、宝石箱のようだった。」という表現が、そのシーンを頭に思い浮かべることができました。
日向風さまの料理に対するひたむきな想いが伝わってきます。
私は、作ってもらって食べたい派です(´∀`*)
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
キャンティは私も飲む派です。カチュッコを作る時はもうちょっと安いワインを使います(笑)
全て私の料理の手順で作ってますので、もしかするとプロの方からお叱りを受けるかもしれません。
カチュッコはアクアパッツァやブイヤベースと並んでとても美味しい魚介煮込み料理ですので機会がありましたらぜひ食べてみてください。
私の作ったカチュッコ アラ リヴォルネーゼは近況ノートにありますのでよろしければ
https://kakuyomu.jp/users/kailuka/news/16818622175767064101
本編への応援コメント
調理過程がとても精緻で、自分も厨房で見ているようでした。バターやニンニク、生魚の香りが脳裏に浮かびます。カッチュッコ・アラ・リヴォルネーゼ、作ってみたくなりました。
登場人物みんなが優しく、すこし寂しくて、とても温かい。
こんな風に、誰かを想って、手間のかかる料理をしよう、と思える素敵なお話でした。
ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます。
私は料理が好きで、毎日作っています。最近一時的に味覚と嗅覚を喪失しまして、料理作る意味あるかな? カップ麺でもなんでもいいのでは……? と思ったのが執筆のきっかけでした。
カッチュッコ(カチュッコ)は最近お気に入りの料理です。最初わかりやすくアクアパッツァの方がいいかな? と思ったのですが赤ワインと魚介の組み合わせで意外性を出すのも面白いかと思いました。ぜひ作ってみてください!
最後に、星と素敵なレビューをありがとうございました。
編集済
本編への応援コメント
魚料理の調理過程が厨房に立っているかのように感じられて、いつもエッセイや近況ノートで美味しい料理を感じさせてくれる日向風さまにしか表現できないお話だなぁと思いました!
静かで口数の少ない、でも一つ一つの言葉に重みがある彼の「味も匂いもわからないんです」という告白はとても印象的で、読んでいて悲しみが伝わって来ました・・
奥様が亡くなられてから感じられなくなっていた「美味しい」という感覚を再び真希さん(希望を感じさせる名前もいいですね)が呼び起こしてくれた、すごく感動しました。
いつか、いつか味覚や嗅覚が突然でも戻る日が来ますように
とてもいいお話でした!
作者からの返信
料理の描写は私の手順を元にしています笑
真希という名は完全に何となくで付けたのですが、希望!確かに!
その設定いただきます笑
感想ありがとうございました!!
本編への応援コメント
料理人なら「美味しい」のは大前提ですが、それだけでは飽きられてしまうのがなんとも難しいところですね。想い出に残る雰囲気や景色だったり、慣れた食材の意外な発見であったり、あるいは大切な誰かが褒めてくれたり……「美味しい」以上のプラスアルファも様々で、そこまで追求しようとするとなかなか大変だなと感じました。
読み終えてからは、だからこそ、味覚を失ってなお料理人を続けられるんだなと感心しきりです。
優しく、面白い話でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。私だと美味しい+そのお店の人に会いに行きたい、話したいお店が常連になりやすいです。
私も料理する人間なのですが、自分だったら料理するかは微妙なところですね……
ありがとうございました!
本編への応援コメント
心に沁みる見た目も味も最高の一皿でした。
作者からの返信
いい塩加減だったようでよかったです。
ありがとうございました!