知覚できない不確かな世界の中に、残酷な結末と真理は散りばめられている
- ★★★ Excellent!!!
不確定で不確実で不可解な世界の全ての事象には、誰も信じられない“何か”が存在する。
夢と現実が混ざり合う世界で、主人公が取る行動が何をもたらすのか。
いずれ因果は収束する。待ち受けるのは、強大な壁。
愛、友情、出会い、思想――
それらが人の温もりのもとに繋がれて、圧倒的な力の前で瓦解する。
知覚できない情報を、ここに目撃せよ。
難しい単語が多く出てくるものの、それらを知らなくても感覚で読み取れる。何も分からなくてもとても読みやすくワクワクするように書かれている作品。
まさに多く語らないほうがいい、最高傑作。