第5話 男女平等
初めての海外駐在で中国重慶に赴任した。通訳を連れて市内を案内して貰った。その中で、一番驚いたのは、女性が男に混ざり工事現場で鉄筋を担いで歩いていた事だ。「中国では当たり前か?」男性が鉄筋を2本ずつ運ぶのに対し、女性は、1本ずつ運ぶ。重いので仕方ないでしょう。
どうしても気になったので聞いて来て貰った。「夫が工事現場で働いていたが病気を患い死んでしまった。3人の子供と親をみている。家族を養うにはお金が要る。私には頭がない。だけど生活の為に、夫と同じぐらいのお金が欲しい。考えた結果、きつくてもこれしかない。」「女性だからと優遇されればお金が少なくなる。」つまり男性の倍、鉄筋を運び、同等のお金を貰えるように努力する。
海外では、お金が安くてもと思えば、女性に向いている仕事もある。全ては本人の選択である。1度選んだ仕事には、男も女も無い。生産性に於いて、平等である。容赦はありません。
男性社会に風穴を開けた女性で思いつく著名人に、英国のサッチャー、独国のメルケルが頭に浮かぶ。国の為に家庭を顧みず仕事をしたイメージですが、共に2人の子供を育て上げ、「スーパーウーマン」と言われるほど完璧に家庭と仕事を両立したと言われています。
中国とインドですごい女性に出会った。男性の得意とする体力勝負のところには出てこなかったが、女性特有の「やさしさ」「トレンドセンス」で勝負し、管理と企画部門で才能を発揮し、転職後、大手企業の取締役まで出世した。海外は平等であり差別はない。プロフェッショナルの世界は皆平等だと解る。
<尾崎の仮説
万能型を育てる日本は、難しいと解っていても本人の意思とは関係なく、また成果にも関係なく、「経験させ育てる」を実行する。ある意味、日本企業の方が、長期視点に立ち、懐が深いように感じる。それを理解していない女性から不満が上がっている。親の心子知らずとは、このことでしょう。海外と比較すると、日本男性は女性に優しいです。女性に理解されていませんが、、、>
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