第12話 小説二本書き終わっての雑感
昨年度の仕事が終わり、少し終業後の、自由時間が多くなった時期に、突然「小説を書こう!」と思い立ち、取り付かれたように小説を書き始めました。
そして6月末、ようやく2本目の小説に区切りが付きました。
『雪の国~』は6万字弱。
『水の国~』がおそらく15万字程度。
これだけの文字数のを約三か月で書いたというのは、専業作家ではなく、ブラック気味な勤務の子育て中主婦との兼業作家の量産数としては、褒められてよいものではないかと。と自画自賛します。
これだけ書いた今、確信持って言えるのは、小説の上達の近道は
完結作品を書くこと
この一つに尽きるという結論に達しました。
創作論でも言われることがあるかもしれませんが、「未完の大作よりも、駄作でも完結作」とは本当によく言ったもんだ、と思います。
現に、長さは半分以下の『雪の国、〜』の方が、「不要なこと書いてしまったから削除」とした部分が3倍多いです。多分、一度「完結」を体験してからだったので、『水の国、〜』では無駄に変な方向に進んでいくことが減ったのだと思います。
書いてみてわかりましたが、小説を書くことで、思いもしなかった感情にも出会いました。
登場人物たちの「想い」を書いているうちに、だんだん自分も影響を受けてきて、ずっと迷っていた結末の方向性に、最終部になってようやく納得感をもって決定できたところもありました。
つまり、最初の構成時点では「この終わり方で傑作!」と思っても、登場人物たちを動かして彼らの感情を知り、一体化すると最初の構想があってなかった、ということです。
間違えてはいけないのは、「あってなかった」ということで、「間違い」ではなかった、ということです。筆の転び方によっては、最初の構想のほうが「あっている」ことになることも、多々あるでしょう。
もっと書くとまた、違った実感も湧いてくると思いますが、この登場人物たちと一体化して世界を作り上げていくこの体感が、物書きとしての成長を促すというのが、今現在の所感です、
次は目指せラブコメ(絶対無理なんだが)
あと、量を書いたせいもあると思いますが、三人称客観の文体にもだいぶん慣れました。ということで、『水の国、〜』の方は、前半と後半で文体が若干違っている気がしており、そこはどうしたもんか……と思ってます。
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