読めばきっと知るでしょう、空腹は至高の調味料である事を…。
肉と言う至高の贅沢をテーマに、読者に「贅沢とは何か?」を考えさせる構成が印象的です。物価高騰の中でも、時には贅沢を楽しんでもいいんだと言うメッセージが込められており食の喜びを再認識させてくれます。節約生活の中で、半額のお買い得の肉の誘惑に負けて思わずレジに!さぁ、あとは調理して実食!その過程がリアルで共感できます。
作品を読んでいて、ともすれば涙さえ浮かんでくるような、これこそがご馳走なんや。筋切り。何それ? それも肉のうち。ステーキソースも何もいらない。塩とコショーがほんの少し。本来の肉の味を楽しむのや。飽食に馴染でしまった我が身、目を見開くばかりである。新たなる食の世界へ誘われます!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(108文字)
ときどきは、いいんです。贅沢しても、いいんです。この物価高騰の世の中でも、牛肉食べていいんです。そんな、気持ちにさせてくれる、優しい物語を、ぜひ。