『さかな』は、田舎の夏の空気を吸い込むような静けさの中に、“見えないもの”をめぐる問いをそっと置く、牧歌的で少し不思議な連作短編です📖✨子ども時代に出会った不思議な老人の記憶が、現在の自分の感受性を照らし返す構図が巧みです🌿🐟静かな余白が、あなたの記憶も揺らします🌤️🍃
丁寧な描写で、情景が浮かんでくるようです。のどかな景色に浸れます。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(216文字)
季節の中で1番思い出に浸れるのはやはり夏ではないでしょうか。それも車通りの少ない田舎であれば尚更。青空に聳え立つ群青雲、揺れる陽炎、川のせせらぎ、名前も知らない鳥の鳴き声。そんな雰囲気を思い出させてくれる中で、時のさかなという単語がとても魅力的に見えました。これからの展開がとても楽しみです