第1章2話バニーガールはBARにいる





横浜の中華街で

息を潜めている男は今か今かと依頼した殺し屋を待つ



電話をしてから10分



「(最速と言ってもやっぱり30分はかかるだろうな…それまで持ち堪えないと)」




必死にパソコンを抱えて逃げ隠れする男




____だがそれはいつまでも続かない。




「見つけたぞ!!観念しろ!!」


追っていたうちの一人の巨漢に首根っこを引っ掴まれる華奢な男



「ひっ!!!(くそっ!!もうダメだ!!)」



そう、男が思った時だった。


バンッ!!!!



「あ"……??」



巨漢の男は銃弾で脳天を貫かれ声にならない声をあげ。


華奢な男から力なく手を離し死んだ



「へ?」



急なことで後ろを振り返るとそこには




「[だいじょーぶ??まにあった??]」

とスケッチブックに字を書いて見せる

バニーガール姿の少女が一人



「あ…うん…ありがとう…えっと…」


と明らかに戸惑う華奢な男に


「[BAR: star illから殺し屋として仕事を受けました。

バニーちゃんです!依頼人の方で間違い無いですか?]」


とテンプレなのかあらかじめ書かれているページを巡ってみせる。


「へ?き、君が?確かに…依頼はしたけど…その屈強な大男たちを倒せる殺し屋を…最速で…とは……

でも、まだ依頼してからそんなに経ってないし…いくらなんでも早く無い??場所も詳細は指定できなかったし……」



と驚く華奢な男



「??…………[あしとみみがちょうしょなの!!


あと、ぶきもいろいろつかえるざっしゅだから。どんなあいてでもだいじょうぶだよ!!]」



と急いでスケッチブックに書く少女


「……あ…そう……って!後ろ!!」


少女のすぐ後ろに巨漢の大男たちがいつのまにか集まっていた。


「(この子に本当に倒せるのか!?…さっきはたまたま不意をついたとか……)」


と華奢な男が考えているうちに



「[おわったよ!!]」



とあっという間、全員が銃で脳天をぶち抜かれていた。



「……う……そ……」



唖然とする華奢な男


「[ご依頼は以上でしょうか?]」

とまたあらかじめ書かれていたスケッチブックのページを開く


「あ、うん…ありがとう…えっと依頼料だよね?確か一律1000万だったよね??」


と背負っていたリュックの中を開けると大量の札束が見える


とリュックを漁りながらいう華奢な男


「[依頼料は一律1000万です

BARにて直接お支払いをお願いします]」


とまた用意されたページを見せる


「え?あ、うんわかった…」

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