第31話 転校生
次の日。早朝。朝のホームルーム。担任が教壇に立つ。教室内が静まる。劇的な変化が起こる。
「いきなりだが。本日このクラスに転校生が来る」
担任が突然のビッグサプライズを発表する。
教室内が一気に騒がしくなる。クラスメイト達が勝手に憶測を始める。男子か女子かを推測し始める。
「静かに。男子は喜べ。転校生は女子だ。さぁ、入ってくれ」
担任は廊下に向けて声を掛ける。女子の声色の返事が届く。
教室内に高揚と緊張の混ざった空気が漂う。
転校生が教室に姿を見せる。
白のロングヘアに水色の瞳。真っ白な肌に幼く美しい顔立ち。
教室の男子は瞬時に視線を奪われる。見惚れる人物も多くいる。
転校生はクラスメイト達の注目を受ける。教壇に立つ。
黒板に自身の名前を板書する。
「初めまして。増田菜月です。宜しくお願い致します」
菜月は軽く頭を下げる。ニコッと微笑む。
パチパチッ。パチパチッ。
教室内に拍手が生まれる。男子を中心とした歓声も発生する。
「あそこの空いてる席に座ってくれ」
「はい」
菜月は担任の指示に従う。準備された席に移動する。
偶然にも正章と菜月の視線が合う。菜月は驚いたように大きく目を見開く。
「もしかして正章君? 幼稚園から小学校まで一緒だった? 」
菜月は正章の席に立ち寄る。
「覚えてない? 小さい頃によく遊んだじゃん! なっちゃんだよ! 」
菜月は自身の顔を指す。
「なっちゃん? もしかして。あのなっちゃん? 」
「そうだよ! そのなっちゃん! 覚えててくれて嬉しい! 」
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